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「キムさん、もう出れる？」
『あっ、はい！大丈夫です』
急いでコートを着て、カバンを持って部屋を出て
スタスタとエレベーターに向かうセフンさんの背中を追いかける。
セフンさん、足速っ.....脚長いからなぁ....
もはや小走りでエレベーターに乗り込むと静かにドアが閉まった。
ふぅ。
「.....ごめん、いつも通りにしようとして....
速かったよね。」
ぽそっとセフンさんが呟いた。
『え？あっ、平気です！』
「もう少しゆっくり歩くから。」
『ふふ、はい。』
駐車場に着くと冷たい風が体を容赦なく打ち付けて、思わず縮み上がる。
どんよりと曇った空は今にも雨か雪が降り出しそう。
「A、早く乗らないと風邪ひくよ」
『へ？あっ、すみません！』
助手席に乗り込むと、前まではなかったグレーのブランケットがダッシュボードの上にあって、
セフンさんはそれを私の膝に優しくかけてくれた。
『わ、あったかい....
いいんですか？』
「当たり前でしょ。
Aの為に買ったんだから」
『えっ、そうなんですか...？
ふふ....ありがとうございます....』
「どういたしまして。
シートベルトしてね」
『はい』
ふわふわのブランケットは本当にあったかくて、
セフンさんの優しさみたい。
.....
「それでは失礼いたします」
セフンさんがお辞儀をして、私も同時にお辞儀をして応接間を出る。
受付に来客用と書かれた首から下げるカードを返却して、広いロビーを出て、パーキングエリアに停めてある車に乗り込んだ。
「思ったより早く終わったな」
『契約取れてよかったですね！
さすがです！』
「とりあえず一安心ってとこだね。
あーお腹すいた。」
『ふふ、私もです』
「外で済ませちゃおうか？
それとも食堂で食べる？」
『えっと....セフンさんにお任せします...』
あ、でも食堂だと一緒に食べられないな.....
.......って、え？あれ？
それじゃ、私セフンさんと一緒に食べたいみたいじゃない！
.....セフンさんと一緒に食べ.....食べ.....
........食べ、たい。......かも、しれない。
「じゃ、俺のお気に入りの店に連れてってあげる」
『やった、ありがとうございます』
....嬉しい、なんて。
まだまだだけど。
ほんの少しでも、前に進めてるのかな。
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みの(プロフ) - バニラ仮面さん» わーんバニラ仮面さん（ ; ; ）またまた暖かいお言葉ありがとうございます！(o^^o)これからどんな風にお話が転がっていくのか....うふふ(^^)頑張って書いていきますね！本当にありがとうございます〜！(o^^o) (2017年2月21日 23時) (
レス) id: cc979909b7 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ仮面 - 更新嬉しいですぅ(^.^) 『私』がどのように口説かれるのか楽しみ♪一方のジョンインは なんだかせつない分、早く真相知りたい ！ (2017年2月21日 19時) (レス) id: 2aaf31c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - バニラ仮面さん» バニラ仮面さん、コメントありがとうございます！わぁぁ、そんなに読んでくださったんですか〜〜( ；∀；)ほんとにとっても嬉しいです！ありがとうございます(o^^o)なるべく早く更新できるよう頑張ります〜！ (2016年11月6日 3時) (レス) id: cc979909b7 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ仮面 - このお話が大好きです(^^) もう暗記してしまうほど読みました(^^) これからも楽しみです (2016年11月5日 22時) (レス) id: 2aaf31c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
みの(プロフ) - 滑さん» 滑さん、またまたコメントありがとうございます( ；∀；) お待たせして申し訳ありません〜っ！ 少ないですがあげさせていただきます！(^^) 頑張ります〜〜！ (2016年11月5日 14時) (レス) id: cc979909b7 (このIDを非表示/違反報告)
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