【原神】私は私じゃない《第一章》 (ページ40)

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稲妻へ、そして私はページ40

離島が見えて来た

今は鎖国が行われているわけではないが外国船は
離島で降りるのが原則だ

離島の船乗り場を見ると
何人か武装した人が待ち構えていた

アンジェラ「あの人達…」

「あの方達は、稲妻の天領奉行の兵士です…
　我々は勘定奉行と同盟を密かに結んでいましたが
　やはり稲妻全体で信用が落ちてしまったファデュイは警戒されているようです」

と、アンジェラに説明した

稲妻は

稲妻幕府─雷電将軍が運営をしており

天領奉行、勘定奉行、社奉行の三奉行が下についている

ファデュイは勘定奉行と密かに同盟を組んでいたが
目狩り例が撤廃された後
勘定奉行との愚行が世にでてしまったことと

幕府抵抗軍の人員に邪眼を与えた、非人道的な集団として
稲妻国内ではスネージナヤから来る人間をあまり良いものとして見ていない

本来出入国管理にあたる機関である勘定奉行が離島にいるはずだったが、

おそらく、ファデュイが勘定奉行にまたつけこまないようにする為かお出迎えは天領奉行の人間らしい

アンジェラ「困ったわね…想像以上に私たち嫌われているわ」

アンジェラは今まで表立って仕事をしてこなかったし
稲妻に来るのも初めてだ

それに外交官代表など初めての試みで不安が込み上げる

「アンジェラ様…」

一緒に乗船して来た仲間も、不安なようだ

アンジェラ「こんにちは」

おそらく1番前に立つ赤い面を頭に乗せた彼女が今ここの天領奉行の中で率いる存在だろう

アンジェラは挨拶した

「君達がスネージナヤからの使節で間違えないな
私は天領奉行の九条沙羅だ、
国交の復興の理念を掲げ遥々来たのは知っている

が、
以前ファデュイ達が置いていった置き土産が原因で君達は監察対象でもある稲妻城まで同伴させてもらうが構わないな？」

と九条沙羅は強気な感じで話した

置き土産…邪眼などが思い当たった

アンジェラ「えぇ、構いません」

沙羅「君が代表か」

アンジェラ「そうです、申し遅れました

私は外交官代表のアンジェラです」

私は

シンティア・ラグヴィンドなんかじゃない

ファデュイのアンジェラなんだから