【原神】私は私じゃない《第一章》 (ページ31)

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タルタリヤ「これから鍾離先生と琉璃亭で食事をするんだけどアンジェラも一緒にどう？」

鍾離とタルタリヤは今日、食事をする約束をしていたらしい

アンジェラ「突然、ご一緒するのは鍾離さんにご迷惑じゃ…」

鍾離「俺は構わない、それに俺はアンジェラ殿と話がしてみたい」

タルタリヤ「先生も、こう言ってる訳だし、ね？」

謎の圧力に負け結局、共に食事をすることにした
勿論、タルタリヤのお金で…

──── 琉璃亭にて─────

鍾離「ほう、アンジェラ殿は箸は初めてか？」

アンジェラ「初めてです」

鍾離「初めてにしては上手いな初めて公子殿と食事をした時はぎこちない持ち方だったな」

タルタリヤ「はは、アンジェラは手先が器用だからね」

3人は円形テーブルの周りに座り璃月の料理を嗜む

アンジェラ「これは…」

鍾離「それは杏仁豆腐だ」

アンジェラ「アンニンドウフ…」

白いプルプルとした立方体がいくつか積み重なり
頂上にはミントだろうか緑色の葉がちょこんと乗ってる

アンジェラにとって初めて見る料理だ

アンジェラ「お、美味しいです！ちょうどいい甘さで口の中にほんわりと広がるような感覚がします」

鍾離「それはよかった」

タルタリヤ「そういえば、アンジェラはどうして璃月に？」

スメールに向かう道中のことを話す
するとアンジェラは突然

アンジェラ「あ！あの時、鍾離さんいませんでした？」

層岩巨淵内部から地上へ上がって来れた時
魈が見た先にいた男───
今アンジェラの前で水晶蝦を食べている鍾離の服装に酷似している

鍾離「さぁな」

否定せず、濁さないあたりあれは本当に鍾離だったのだとアンジェラは思った

タルタリヤ「旅人に会ったのか、戦った？」

アンジェラ「どっかの誰かさんみたいに戦闘狂じゃないので戦うわけないじゃないはぁ…」
と呆れた様な返事を返す

タルタリヤ「はは」

鍾離「公子殿とアンジェラ殿は仲がいいんだな」

アンジェラ「え、そうですか(今のやり取りのどこをみて仲がいいと…？)」

タルタリヤ「長い付き合いなんだ」

──この後も色々な話をしながら食事をした
　終わる頃には外は大分暗くなっていた

アンジェラ「ありがとうタルタリヤ、ご馳走様」

タルタリヤ「はーい、今度はアンジェラが奢ってね」

アンジェラ「分かったわ、それじゃあ」

アンジェラは一足早く先に琉璃亭をでた

──────────

鍾離「公子殿、彼女は一体何者だ」

タルタリヤ「え？」