【原神】私は私じゃない《第一章》 (ページ24)

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魈「これらすべては、存在しないはずの槍で、桎梏を壊したかのようなものだ」

夜蘭「あり得ない話に聞こえるけど、

これも残された最後の可能性…いったい誰の思いがこの法宝を呼んだのかしら…」

旅人「俺たち全員なのかもしれない」

煙緋「あぁ。でも、もう一つの原因の可能性もある。

それは、旅人の"探し求める"ことに対する強い執念だ。

見つかったのがお前の家族じゃなかったことは残念だが…でも、もしその者がここにいたら、きっとお前が助かることを心から願っていただろう。」

旅人「…うん。」

夜蘭「こうしてみんながここに偶然集まったことはとても興味深いことよ。

もしこれも運命なら、私たちの手でそれを変えましょう。」

忍「こちらはいつでも大丈夫、親分は私と丑雄も任せてくれ。」

アンジェラ「私も、大丈夫です」

夜蘭「旅人、パイモンのことは頼んだわよ。

煙緋、助けが必要になったら私を頼ってちょうだい。」

煙緋「了解！」

旅人「わかった」

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夜蘭が太威儀盤に手をかざす

夜蘭「星羅雲布威霊降臨群魔邪獣雷霆壊滅

　神鬼服従正気流行帝勅符命長居不能

急急如律令！！」

徐々に青く光り

光が辺り一面に放たれた

パイモン「光った！」

アンジェラ「！」
思わず息を呑んだ

初めてこのような現象を見たのだ驚きを隠せない

煙緋「やはり…太威儀盤は増幅させる法宝

この力を維持できればまだ希望はある」

魈「力の維持は我の力に任せろ」

夜蘭「分かりました」

魈「全員下がれ」

魈の手から放たれる緑と黒の入り混じる光

それとともに太威儀盤も覚醒し始めた

────

我が身で陣を守りてこの地を封印する

…我ら夜叉一族世のために戦わん！！

金鵬大将参る！

──

一同「「ｯ！！？」」

太威儀盤を中心とし

青く光る魔法陣のようなものが上へと上昇しだしたのだ

アンジェラ「下から何か来ているわ！」

それと同時に辺りは先ほどまでいた空間ではなく赤黒い風景に変わる

そして下から人型をした禍々しい物体が数多く付き纏う

パイモン「うぁあ！」
咄嗟に旅人の後ろに隠れる

夜蘭「危ない！」

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