【原神】私は私じゃない《第一章》 (ページ23)

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パイモン「うぅ、オイラ、ドキドキしてきた…」

旅人「大丈夫、きっと上手くいく」

アンジェラたちは、太威儀盤を取り囲むようにして立つ

煙緋「夜蘭、魈、準備はいいか？」

夜蘭「えぇ、準備は万全よ。」

魈「最善を尽くそう。」

夜蘭「煙緋、一つ覚悟しておいて欲しいことがあるの。」

煙緋「うん？なんだ？」

夜蘭「法宝太威儀盤は、恐らく外に持ち出すことができないわ。たぶん、この秘境にあるもの全てが、時空と記憶の乱れによる結果に過ぎないんだと思う。

私たちはそれぞれ異なる目的を持っている。そして、この空間に現れるものは、私たちの想像と推測に反応してくる。

それは恐ろしいことであり、奇妙なことでもあるわ。

ここは単なる空間では無い。どんな高次元の力が影響しているか分からないけど、…私たちのことを読み、幻像をもって応えてくる。

層岩の歴史によれば、この空間は恐らく大昔から存在していた。

いったい、どのようにして誕生したのか…」

アンジェラ(も、持ち出せない…)

太威儀盤がどのような仕組みなのか調べたかったが

持ち出せないと聞き落ち込む

旅人が夜蘭に、以前旅人が層岩巨淵に来た時のことを話した。

巨大な蛇がいて奮闘していた時、夜蘭が唱鉱を攻撃し助太刀に入ったそうだ

巨大な蛇はカーンライア文明の遺産であり、唱鉱が有効で

この二つの力は相殺する関係にあったみたいだ

この力の影響により今、アンジェラ達が閉じ込められてしまったこの不思議な秘境が出てきてしまったのかもしれない

夜蘭「…ごめんなさい、私はみんなの今の境遇に責任を持つべきかもしれないわ」

アンジェラ(この不思議な空間を生み出してしまうほどの威力をこの人は持っているの⁈ ここを出たらこの人、私を尋問するって言ってたけど…怖い！)

パイモン「そんな、オイラ達のために色々解決しようとしてくれただろ！おまえのせいじゃ無いぞ！」

夜蘭「そう、かしら…

この空間の活動はまるで生物のようで、あらゆる幻覚で私たちの目をくらませた。

実際私たちが見た人や通った道は…500年前にすでに無くなったはずのものよ

それに、ここにあるほとんどのものは静止している。
そうなると、本当に脱出できたとしても、時が流れ始めれば、太威儀盤は消えるでしょう。」

煙緋「実は私もそう思っていたんだ。でもそれだからこそ、

太威儀盤に出会えたのは奇跡だと思う。」