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中村side
如「さてと…」
如恵留くんの声が広いのに静かなリハーサル室に響く。
正直リハーサルは集中できなかった。
閑也と言い合いになってからどこか気まづくて、そのせいか立ち位置も振りも合わなかったし。
あそこで言われたあの件もチラつく。
きっと今から話すのはそのことだろうってすぐにわかった。
如「俺らだけしか知らない一週間、どうして過ごしてこうか。」
あえて"退所"や"解散"という言葉を使わないところが如恵留くんらしい。
でも簡単に答えなんて出せるはずなくて。
倉「どうしよっか…」
くらは俺らが行き詰まると必ず最初に発言する。
でも今回ばかりはくらも言いにくそうだった。
七「とりあえず今は隠し通すだけだよ。」
元「不安だけどそれしかないよね。」
閑「一週間っていうのが不幸中の幸いってことか…。」
そんな声が上がる中で俺は何も喋っていないあいつが気になった。
「海斗、今日後半から全然喋ってないけどどうした？」
そんな声も届いているのか不安になるほど目が合わない、隣にいるのに。
そんな俺がもう一度名前を呼ぼうとすると
如「じゃあ絶対に誰にも言わないこと、もちろん顔にも出しちゃだめ。今日はもう遅いし帰ろっか。」
まるで俺が海斗に話しかけるのを止めるように話をまとめた。
如恵留くんは何か知ってるの？
そんなことを考えていると
元「かいとー、帰っちゃうよ？」
気がついたら取り残されていた俺に元太が声をかけてきた。
「待って、今行く。」
そうして足早にリハーサル室を出る。
最後に残っていたのが俺だけじゃないこと
そして明日から地獄のようなミッションが始まることを俺たちはまだ知らなかったんだ。
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かりん - 最後の作者のところで続きをどうぞと書いてありましたが、終わりになっているので続きはないてことなのでしょうか？気になってしまって書いてしまいました。すみません。 (7月9日 14時) (
レス) @page20 id: 886533eb07 (このIDを非表示/違反報告)
だあ - 読ませていただきました！兄組担なのですごくいいお話です。これからも更新待ってます！ (2019年2月14日 0時) (レス) id: c2c16bb05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むむ | 作成日時：2019年1月29日 21時
