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ﾄﾞｸﾝと心臓が重く響く
真っ赤な血液がﾄﾞﾛﾄﾞﾛと脈を打つ
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『せんぱ……い』
「Aさんっ！」
それは確かなぬくもり
先輩の匂い、私の大好きな花の香り
ずっと待っていた、こんな日を
もう2度と会えないんじゃないかって
あの日からずっと私の世界は暗がりで
ああ、でもやっと光が差した
先輩がいる
自分の前に、私の名前を呼ぶ
優しく儚げで、テヒョンより高めの声で
Aさん
もう私、繋がれた手を離したくないよ
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「ずっと会いたかった…！」
『私も、です』
「今日はアイツが地方に行ってるって聞いて、今日しかないと思って来たんだ。Aさんに会えて本当によかった」
『先輩…っ』
「俺がなんでクビになったか聞いた？」
「アイツやばいよ。Aさんに関わる人間全てを排除しようとしてる。サイコパスだよ。
Aさん、俺と逃げよう。
もうあんな奴に関わっちゃダメだ。
Aさん壊れちゃうよ」
上から降ってくる優しい声に私は縋るしかなくて
背中に回る温かな手は凍結した心を溶かしてくれる
テヒョンと付き合い始めてからずっと
緊張だけが募るばかりでこんな風に
心から嬉しいと思うことも安心することもなかったように思う
テヒョンが冬なら先輩は春
厳しい寒さを乗り越えれば、
何もかも包み込んでくれる優しい世界が待っている
それから2人はその場を離れ、
安全な場所へと移動する
もう誰にも邪魔はさせない
私の幸せはここにあって
私の隣はこの人なんだから
繋がれた手をぎゅっと握ると
相手が応えるように握り返してくれる
道中は将来のことを沢山話した
どこに行こうとか、何をしようとか
2人の現状はあまりに辛すぎるから
幸せな未来を願って、2人の世界を思い描いた
この人となら私が私らしくいられる
言葉を選ぶ必要もないし、間違えたってやり直せる
失敗なんて怖くない
この人ならきっと、一緒に立ち止まって手を繋いで
大丈夫って
同じ歩幅で、同じリズムで前に進んでくれる
ごめんなさいテヒョン
私もう、あなたの隣にいられないよ
ずっと前から感じていた違和感が
点と点で繋がったらもうだめだよ
テヒョンが怖い
私はもう限界だ
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「家事です！！！！」
「205号室で家事がっ」
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六花(プロフ) - Nさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません＞＜ 今日またこれから更新するつもりですのでお待ち下さいませ。上手く展開を描けたらいいな‥。ソクジンとテヒョン、全く違う方向へと進みつつあるのでそれぞれを味わって頂けたらなと思います(^^) (2020年6月2日 13時) (
レス) id: 589f26de77 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - こんばんは。更新されていて凄く嬉しいです！展開がずっと面白くて、好きです。テヒョンとソクジンで大変だと思いますが、本当にどちらも読んでいてワクワクドキドキするので面白いです。 (2020年6月1日 1時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - Nさん» お仕事お疲れ様です＞＜ アシタハシアワセ。その意味の始まりを今しがた更新させて頂きました。待ち受けるハラハラ感やドキドキ感を味わってもらえたらなと思います(^^) よろしくお願いいたします！ (2020年5月31日 0時) (レス) id: 589f26de77 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - こんばんは！仕事が終わって、お話が更新されていてすごく嬉しかったです！アシタハシアワセ。どうなるのか楽しみです想像がつかないから、読んでて楽しいです。ありがとうございます！ (2020年5月30日 22時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - 瑞希さん» こちらこそいつもお世話になっております(^^) 私もヤンデレ×テヒョン凄く好きで、この際だからと大放出させるつもりでございます(笑)沢山ハラドキキュンさせたいです！よろしくお願いいたします。 (2020年5月30日 2時) (レス) id: 589f26de77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六花 | 作成日時：2020年5月30日 1時
