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「A!!」












視界に入ったのは、ぐったりと倒れて横になっているAの姿と、寂しげにこぼれている彼女の大好きなパックのりんごジュースだった。


急いで、ぐったりと倒れた彼女の傍に寄りかかる。






お願いだ、生きていてくれ____と、強く願いながら両手で抑えた顔をのぞき込む。



















そこには、すやすやと気持ちよさそうに眠るAの姿があった。








「………はぁ」







思わずため息をついた。安堵か、それとも呆れかは分からない。冷や汗を手で拭い、彼女を起こそうと呼びかけた。












「おい、起きろ」



「うーん…」









彼女は眠たそうに目を擦り、ふわぁと大きなあくびをして体を起こす。そして「あれ、おはよう…」なんて呑気に挨拶してきやがった。










「お前なぁ………」




「あれ、えっと…何してたんだっけ……」




「……」





本当にコイツはマイペースだ。この呑気さには思わずため息が出てしまう。

ったく心配させやがって。
どうやら彼女曰く『寝不足だったかも』らしい。少しは説教してやろうかと思ったが、「次から気をつけるね」といつものように無邪気に笑う姿を見てそんな気も失せてしまった。







「あ、りんごジュース………」




「ああ……」





無惨にこぼれ散ったりんごジュースを見て、彼女はえんえんと悲しむ演技をする。…いや、本当に悲しいんだろうけど。

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KILLER(プロフ) - 月見さん» ありがとうございます︎;;そう言っていただけてとっても嬉しいです!新作も是非よろしくお願いします💗🙌🏻 (3月12日 22時) (レス) id: 1035f62a68 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 凄く涙が出ました…!!!語彙力なくて表現し切れませんが兎に角めちゃくちゃ面白かったです!!新作などの予定があれば是非そちらも愛読したいです!!!完結おめでとうございます! (3月11日 7時) (レス) @page28 id: a8d5a980d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KILLER | 作成日時:2023年3月15日 16時

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