薔薇の王子

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眠ってしまった山田を自分の部屋に運んでベッドに寝かせた。

綺麗な寝顔を見ていると山田を襲ったやつに怒りがふつふつと湧いてくる。

その時………


山「だいちゃ…………？」


山田が目を開けた。


大「山田……。ごめん、守ってやれなくて。しかも勝手にお前の彼氏とか言ったしほんと最低だよな…。」

山「…………よ？」

大「え………？」

山「俺は……大ちゃんに俺の彼女って言って貰えて嬉しかったよ……？」



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ym side



目を開けるとそこは来慣れた大ちゃんの部屋で、少し安心する。

でも格好悪いとこ見られちゃったな、嫌われちゃったかな、なんて不安もちょっぴり。

そんな時に大ちゃんは俺に頭を下げて謝ってくれて……。

謝らないで？俺は大ちゃんに彼女だって言って貰えて嬉しかったんだよ？

もう振られてもいい。

だから大ちゃんに自分の気持ちをちゃんと伝えたいと思った。


山「俺は……大ちゃんに俺の彼女って言って貰えて嬉しかったよ……？俺……ずっとずっと大ちゃんの事が好きでｯ………。大ちゃん彼女いるのにね………。ごめんなさいｯ…………。」


大ちゃんの反応を見るのが怖くて俯いて大ちゃんを見れない。


大「は………？俺、彼女いないけど……？」

山「え……？じゃあこの前大ちゃんのこと呼び出してしかも大貴くんって呼んでた子は……？」

大「ん？あぁぁ〜!!あれ俺の兄ちゃんの彼女だよ。あの日兄ちゃんが風邪で学校休んでたから兄ちゃんへの伝言頼まれてただけ。」

山「そう……なの……？」


勝手に大ちゃんのお兄ちゃんの彼女を大ちゃんに告白してきた女の子だと間違えて嫉妬してたなんて俺も馬鹿だな……。


大「そうだよ。俺は昔からずっと山田のことしか見てなかった。ずっと片思いだと思ってたけど両思いだったなんてな。w」


え……？大ちゃんが俺の事好き……？


山「それｯ……ほんと………？」

大「嘘なんかつく訳ないだろ？山田……、好きです。俺と付き合ってくれませんか……？」

山「あたりまえじゃんｯ……………」


俺がこんなに幸せでいいのかな……？

でも今はこの幸せな気分に酔わせてください。


山「ねぇ……さっきの消毒………して……？」






fin

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