destiny

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ar side







伊野尾さんとの会話に夢中になっていた時、玄関から物音がした。


高木先輩…かな………？


でも俺は高木先輩の発言に耳を疑った。






高「伊野尾くん、山田くん、ただいま〜」


大「え………………？」






今高木先輩、山田くん……って…………。


山田が居るのか？ここに？


頭の整理がとてもじゃないが追いつかない。






大「高木先輩……今……山田くん…って……言いました……？」


高「え………有岡くん……!?違うんだ……これはｯ…………。」






俺が疑問を投げかければ明らかに動揺した様子の高木先輩。


そこで感情が高ぶった俺は伊野尾さんに制されてダイニングに戻った。





すると扉が開いて出てきたのは…ネコ………。


今の今までネコが居るなんて気が付かなかったのに。


ずっとこの部屋に居たの？？






大「もしかして……高木先輩が言ってた………。」


高「あ……うん……まぁね……。」






大「なんで……………。」






伊「この子、山田だから。」






一瞬伊野尾さんの言葉が理解出来なかった。


このネコが…山田………？まさか………。






俺が戸惑っている間にそのネコはみるみる大きくなり、そこに現れたのは………。






大「や……まだ…………。」






紛れもなく俺がずっと探していた山田だった。


でも山田にはあのネコの耳としっぽが残っていた。






俺はそれを理解する暇もないままされるがままに山田に引っ張られて自分の家に向かった。

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