destiny

39 ページ42

ar side







ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…






大「んｯ…………。」





目覚ましの音で目を覚ます。


山田がいた頃は山田が起こしてくれてたのにな…なんて。


そんな考えを頭から振り払うようにして俺はリビングに向かった。


山田が去ってからというもの食事に興味なんてなくなってしまって今日も昨日の夜コンビニで買ったおにぎりを頬張って朝食を済ます。





大「いってきます……。」





なんて毎日言ってるけど当然返事なんて帰って来ない。


自分で言ってて虚しくなってくる。


でも今日は何かヒントが得られるかも知れない日。


心做しかいつもよりも気分は軽い。


あんまり期待はしない方がいいとは思うけど…。






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
大「よし、終わり!!」





今日は張り切って頑張ったおかげで定時にあがることが出来た。






大「お疲れ様でした!!」





帰りに挨拶をしていざ伊野尾さんと高木先輩の家へ。


って言っても1回か2回しか行ったことないからかなり道に迷って1時間ほどしてからようやく辿り着いた。






ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ






インターホンを鳴らすと“はーい”と元気よく聞こえた伊野尾さんの声。






大「あの…有岡です……。」


伊「え…!?有岡さん…!?高木ならまだ帰ってきてませんけど……。」


大「いえ、今日は伊野尾さんに用事が…。」


伊「俺に…？ちょっと待っててもらえますか？」






そう言ってまた中に戻って行った伊野尾さん。





伊「すみません、お待たせしました。どうぞ上がってください。」





暫くすると伊野尾さんは戻ってきて中に通してくれた。






大「すみません…お邪魔します……。」

40→←38

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す