destiny

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tk side






高「うぉｯ…。びっくりした………。」





朝起きると珍しく伊野尾くんはまだ隣でスヤスヤと寝息を立てていて、起こさないようにそっとリビングに行くと危うく躓きそうになった足元の茶色い塊。


よく見るとそれは時折動いていて、耳のようなものも見える。





高「ネコ………。」





恐らく伊野尾くんが拾ってきたんだろう。


昨日俺は伊野尾くんが帰ってくる前に寝落ちしちゃってたから知らなかった。


今日から一緒に暮らすのかなぁなんて思ったら思わず笑みが溢れる。


すると寝室から物音がして伊野尾くんが起きてきた。





高「おはよ、伊野尾くん。」


伊「ほぇ？あ、高木おはよ。」


高「この子どうしたの？？」


伊「あぁ、拾ってきたの。可愛いでしょ？」


高「うん、めっちゃ可愛い(笑)」


伊「今日からここで飼おうと思うんだけどいい？」


高「当たり前じゃん。」






伊野尾くんが朝ごはんの準備をしている間、じーっと眺めているとモゾモゾ動き出したネコちゃん。


伸びをした後俺の存在に気づいたみたいで俺の方を見てきた。


その目は思った以上にクリクリで、色は澄んだ青色。


想像以上の可愛さに俺は悶絶した。






名前は見た目通りにムギにした。






今日からよろしくね、可愛いネコちゃん。

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