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朝起きると隣に山田は居なかった。
昨夜は山田が意識を飛ばすまでめちゃくちゃにしてしまったのに、腰は大丈夫なのか?
そう思ってリビングに行けば、しんと静まりかえっていて。
不思議に思った俺は『山田?』と声を掛けてみるが返事はない。
その時ふと俺はダイニングテーブルに置かれた1枚のメモ用紙が目に入った。
“もう俺は大ちゃんと一緒にはいれません。理由は言えないです。黙って出ていく俺を許してください。大ちゃんを傷つけてしまってごめんなさい。こんな最低な彼女でごめんなさい。大ちゃんと過ごした時間、とても楽しかったです。さよなら。”
大「なんだよ…これ………。」
その内容はにわかには信じ難いものだった。
山田が出て行った…?そんなはずはない。
今日は休日で身体も本調子じゃないし、まだそこまで遠くには行っていないはず。
そう思って俺は家を飛び出した。
大「山田!?山田どこだ!?」
声を張って叫びながら一日中家の周辺を走り回ったが山田は見つからなかった。
きっと夜になれば帰ってくると思って家に帰っても、待てど暮らせど山田は帰って来ず、その日俺は全く寝付くことができなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
結局一睡も出来ずに迎えた朝。
ダルい身体を起こして会社に行く準備をする。
会社に行けば何か分かるはずと思った俺は甘かった。
大「部長!!今日山田来てませんか!?」
部長「山田?それが今日来たら机の上に辞表が置いてあってな…。」
大「えッ………。」
俺は山田に自分の怒りをぶつけてしまったことを悔やんだ。
どうして山田の話をちゃんと聞いてあげられなかったんだろう。
お願いだから山田…帰って来いよ………。
その日、俺は仕事に全く身が入らなかった。
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ゆゆ(プロフ) - 愛ingJUMPさん» ありがとうございます!! (2020年4月23日 21時) (レス) id: e63eabe0a0 (このIDを非表示/違反報告)
愛ingJUMP(プロフ) - ゆゆさん» 全然大丈夫ですよ!どういたしまして!応援し続けます! (2020年4月21日 22時) (レス) id: 821ef3672a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 愛ingJUMPさん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません。嬉しいお言葉ありがとうございます!!自分なりに精一杯書かせていただきますのでこれからも応援の程よろしくお願い致します。 (2020年4月21日 21時) (レス) id: e63eabe0a0 (このIDを非表示/違反報告)
愛ingJUMP(プロフ) - ゆゆさん» Twitterの方から飛んできました!! このお話とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年4月18日 13時) (レス) id: 821ef3672a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - やまたかさん» ほんとにありがとうございますm(_ _)m (2020年3月19日 22時) (レス) id: e63eabe0a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2020年3月4日 11時