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ルリ「キスは?」


『まだ』


ルリ「ハグは?」


『まだ』


ルリ「手は?」


『繋いでない』





ルリと亜嵐、私と涼太で隣に座って
向かい合ってお弁当を食べる昼休み。


ルリの質問に正直に答えてると
「はあ」って大きなため息をついたルリと亜嵐。





ルリ「それ、付き合ってるって言う?」


亜嵐「こじらせすぎだろ」


『そもそもそんなハッキリ質問しないでしょ』


ルリ「 だって気になるじゃん」


亜嵐「きっかけは?」


涼太「俺から言った。ね?」


『うん』





この人、何言い出すか分かんなくて
ずっとハラハラしてる私。

それに比べて涼太は
ヘラヘラしてるし
私に相槌をふってくる。


ルリは
名前で呼び始めた辺りでしょ!って
怪しいと思ってたんだよな〜、
なんて一人で楽しそう。

隣の亜嵐はいつもと違う様子だけど。





涼太「なに、亜嵐くん嫉妬?」


亜嵐「は!なわけ!」


涼太「だって浮かない顔してるから。笑」


亜嵐「んなことねえよ。他人のことで盛り上がれるルリがすげえなって思ってんの」





亜嵐の違和感に涼太も気づいていたらしいけど
まさかその展開で
亜嵐の口からルリの名前が出るなんて。

案の定、ルリのほっぺはほんのり赤い。

いいなあ、恋する女の子。





涼太「あ、そうだ、A」


『ん?』


涼太「今日先帰ってて」


『いや、帰る約束した覚えない』


涼太「最近毎日一緒に帰ってたからそういうことなんだと思ってた」


『・・・あ、そう・・・・・・で、なんで?』


涼太「呼び出しされてて」


『へえ、彼女いるって言ったのに告白するなんてすごい勇気だね。相当涼太のこと好きなんじゃない?』


涼太「おい」


『・・・っ、ごめん。』


ルリ「ふふっ、なんか2人ってカップルっていうより夫婦みたい」


亜嵐「そうか〜?」


ルリ「うん、そうだよ。意外とお似合いだよ」





まるで私が涼太のことを本気で好きじゃないみたいな発言。

やばい、と思ったのもつかの間。

ルリも亜嵐も特に気にしてない。



耳元で「ばーか」ってつぶやいたと思ったら
悪い顔して笑う涼太。


いっそのこと、
涼太に本当に好きな人が出来て
その人と付き合ってしまえばいいのに。

そうしたらこんなにめんどくさいことからは逃れられる。


けど、
それでこんなに楽しい毎日が過ごせるようになるかと言われたら
そうでも無いような気がする。


だったら
この嘘はいい嘘なのかもしれない。









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りさ - くるみ。さん» いえいえ(*^-^*)続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年6月30日 3時) (レス) id: e0ca1f003c (このIDを非表示/違反報告)
はづき - 続編楽しみにしてます!!! (2021年6月29日 20時) (レス) id: 57e8f07167 (このIDを非表示/違反報告)
はづき - 続編楽しみにしてます!!! (2021年6月29日 20時) (レス) id: 57e8f07167 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ。(プロフ) - りささん» 大変お待たせしました! (2021年6月29日 13時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - もう書かないんですか? (2021年6月28日 2時) (レス) id: e0ca1f003c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみ。 | 作成日時:2021年1月4日 17時

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