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あの人の隣 ページ32

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北人side


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『あ、隼くん!』




時間は夕方6時。

金髪との待ち合わせ場所にAさんを連れてくると否や、あいつを見つけて手を振ってる。
俺から離れていこうとする手をぎゅっ、と握って離さない。
驚いてこっちを見るAさんの瞳には俺しか映ってない。最高。





『・・・北人くん?』


「まだ」


『ふふっ、ごめん。まだ、ね?』





そう言ってぎゅっ、と握り返してくれる。
なんてずるい。
とことん俺を沼に引きずり込んでく。
あー、どうしようもなく好きだ。





「・・・お待たせしました、」


『ふふっ、お待たせしました』


隼「赤パツ、その手はなに」


「まだ俺のAさんなんで」


隼「いやいや、もうここに来たから俺のでしょ?」


『ふふっ、仲良しなんだね、二人とも』


「「どこが?!」」





すごく楽しそうにしてるけど、本当は俺、ここに来たくなったんだからね。
夜も全部、俺との時間にしたかった。
だから、もう少しだけ、この手を離さないで。





『北人くん、今日はありがとう。すっごく楽しかった!』


「喜んでもらえてよかったです」


『また明日!』


「はい、また明日」





ふふっ、と笑って離れた手。
あったかかったよ。と小声で言ったその顔はいたずらで、俺が赤くなるのを分かってる。

今日はとことん、Aさんにやられまくった1日だったなぁ。





隼「じゃあ、この後は俺が」


『北人くんより楽しませてよね?』


隼「もちろんです」


『ふふっ、じゃあね北人くん!』





手を振って金髪と歩いていくAさん。

いつかあの隣は俺が歩くんだ。
Aさんを守っていく。
強い男に、Aさんの1番の存在に俺はなるんだ。









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くるみ。(プロフ) - 彩華さん» わー!ありがとうございます! (2020年4月16日 9時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 早速読んじゃいました!アマリリス(^_^)こっちもとっても素敵なお話でした!続編楽しみです! (2020年4月16日 5時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ。(プロフ) - 愛さん» あらあら笑 (2018年12月26日 20時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 北人くんともくっついて欲しくなりました(笑) (2018年12月26日 2時) (レス) id: d15d3a289f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみ。 | 作成日時:2018年9月12日 5時

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