アマリリス

北人くん ページ4

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私と北人くんの出会いと仲良くなったきっかけはそうロマンチックなものじゃない。





カフェのアルバイト1日目、
哲也さんから紹介された私と吉野北人と名乗る真っ白でかわいらしい男の人。

あの日、隼くんにだる絡みをされていた所にシフォンケーキを持ってきた北人くん。





北人「Aさん、哲也さんが呼んでます」


『あ、うん。ありがとう』





北人くんの後ろをついて裏に入ると 私の方に振り向いて明らかに不機嫌そうな顔。





北人「Aさん」


『は、はい』


北人「ああいうお客さんはきちんも断らないと」


『･･･すいません』


哲也「ははは」


『ちょっと！哲也さん 笑わないでくださいよ！』


哲也「2つも年下の北人に怒られるとか面白すぎるよ、Aちゃん」





北人くんはちょっと意地悪で口が悪くて 本当に21歳か？と思うほど たまに大人っぽい。

常連の隼くんにも毒吐いてるのをよく見かける。





北人「Aさん、金髪が呼んでます」


『金髪って言わないであげて。ちゃんと隼って名前があるんだから』


北人「あいつの笑顔ムカつく」


『北人くんももう少しニコニコしてたら可愛いのになぁ』





北人くんが隼くんにイライラしてるのはなんでだろう？


そんな答えは全くわからないまま今日も私たちは仕事をこなす。





北人「Aさん、ぼーっとしないで」


『あ、ごめん 笑』









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