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『隼くん、聞いて』





こくん、と私の腕の中で頷いた隼くん。
聞いててね、ちゃんと今までのこと伝えるよ。





『実はね、私 隼くんに隠してたことが2つあるの。

1つ目は あのカフェに龍友さんが来てたこと。いつも隼くんが座るあの席に座ってプロテイン入りのコーヒーを飲むの。本当はあの席座らせたくなかったんだよ?あの席は隼くんの特等席だから。でも、お客さんだから言えなかった。それが1つ目。ごめんね。

それから2つ目。このキスマークと、匂いの犯人は・・・これもまた龍友さん。リハーサル室に入る前にいきなり腕を引っ張られて壁に押しつけられて・・・。首元に顔を埋められてその時かな、ちょっと痛かったから。

・・・こういうことがあったの。黙っててごめんなさい』





私の腕の中からそっと離れた隼くん。
私の方を向いて俯いた。まだ目線は合わないまま。





「・・・なんで言ってくれなかったの、」


『・・・なんか言えなかった。言ったらダメな気がした』


「俺を傷つけると思った、?」


『・・・うん、・・・わっ!』





ぎゅーっと、強い力で今度は私が抱きしめられた。





「・・・それって、俺の事好きになったから?」


『・・・そんなの、分からないよ』


「俺の事、好きだから言えなかったんでしょ」


『もう、分からないって・・・痛っ、』






「・・・上書き」






私から離れて 意地悪に笑った隼くん。

・・・やっと目が合った。





「Aさん、絶対俺の事好きだよ」


『ふふっ、さあ?』


「いつか言わせてみせるから、Aさんに 隼くんが好きです、って」






龍友くんに説教しないと、ってほっぺ膨らませてる隼くん。

隼くんといると困ることだって悩むことだっていっぱいあるけど、なにより笑ってることが一番多い。

毎日楽しいな、なんて。





『隼くん』


「ん?」


『また来てね、お店』


「もちろん。Aさんに会いに行きます」









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くるみ。(プロフ) - 彩華さん» わー!ありがとうございます! (2020年4月16日 9時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 早速読んじゃいました!アマリリス(^_^)こっちもとっても素敵なお話でした!続編楽しみです! (2020年4月16日 5時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ。(プロフ) - 愛さん» あらあら笑 (2018年12月26日 20時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 北人くんともくっついて欲しくなりました(笑) (2018年12月26日 2時) (レス) id: d15d3a289f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみ。 | 作成日時:2018年9月12日 5時

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