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特別 ページ14

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『できた・・・!』





この間、北人くんが提案してくれたケーキ作り。

10月に入ってすっかり秋な澄んだ風とちょっと遠くなった空。そろそろハロウィン。なーんて考えてパンプキンケーキを作ってみた。見た目は小さくて食べやすいカップケーキ。

シフォンの部分はプレーンだけど、クリームとトッピングにパンプキン要素を取り入れてみた。

シフォンの上に乗ったパンプキンベースのクリームのてっぺんに チョコレートで作ったジャコランタンを乗せてあげれば完成。

哲也さんが秋のコーヒーを仕入れてて、絶対合うと思うの!


やっぱり1番に食べてもらいたいのは隼くんで、今日もレジに立つ。あー、早く来ないかな?
呑気に鼻歌なんか歌っちゃって。
そんな時、ドアの外に見覚えのある姿が見えた。





『隼くん!』


「わぁ!Aさん!」





いつもの唇の形のネックレスにサングラス。それに今日はニット帽・・・!ダボッとしたスウェットは、隼くんに似合いすぎる。





「今日ちょっと寒い〜。暖かいの 飲みたいな」


『ふふっ、隼くん 今日はナイスタイミングの来店だよ。2つ新作があるの!いつもの席に座って待っててね?』





楽しみ!ってニコニコな隼くん。
その笑顔見ただけで明るい気分になるなんて、魔法使いか何かなのかな?





『哲也さん、隼くんに新作を!ホットでお願いします!』


哲也「はーい。Aちゃんのカップケーキも出すの?」


『ふふっ、はい!』





今回のコーヒー豆はどうしてもハンドドリップが美味しいらしくて妥協できない、と哲也さんが言うもんだから 先にパンプキンケーキを隼くんに出した。





「うぉ、すげぇ!これ、Aさんが作ったの?」


『ふふっ、そう!』


「なんか食べるのもったいないなぁ」





写真を撮ってあとでインスタにあげよー、なんて言ってる。お店の名前は出さないでね?ファンの人とかたくさん来たら 隼くん来づらくなっちゃう。それに、ゆっくりお話も出来なくなっちゃうし。なーんてね、私独占欲強いのかな?


いただきます、と一口取って口に含んだ隼くん。ニコニコしながらもう一口食べた。





『・・・どう?』


「めっちゃおいしい!」


『ふふっ、よかった』






隼くんのその笑顔、見れてよかった。









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くるみ。(プロフ) - 彩華さん» わー!ありがとうございます! (2020年4月16日 9時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 早速読んじゃいました!アマリリス(^_^)こっちもとっても素敵なお話でした!続編楽しみです! (2020年4月16日 5時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ。(プロフ) - 愛さん» あらあら笑 (2018年12月26日 20時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 北人くんともくっついて欲しくなりました(笑) (2018年12月26日 2時) (レス) id: d15d3a289f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみ。 | 作成日時:2018年9月12日 5時

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