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「好きです。Aさんのことが大好きです。」
『・・・ありがとう、』
隼くんからの視線に耐えられずに顔を逸らしてしまった私。
なんか、今日の私、変。
隼くんからの好きなんて何回聞いたかわからない。
それなのに、今日はいつもと違うの。
「・・・Aさん、?」
「なんで目逸らすの。こっち向いて」
『・・・やだ、』
「なんで?俺のこと嫌いになった?」
『・・・・・・なって、ない、』
「じゃあほら、こっち」
私の頬に触れた隼くんの手。
隼くんの方に向けられた私の顔。
少し潤んだ目で隼くんは私に言った。
「・・・俺がAさんのこと、どんだけ好きか知らないでしょ」
私の頬を包む男らしい手
ニット帽から覗かせる金髪の髪
奥二重な目、割とカサカサな唇
私を守ってくれるヒーローみたいなところ
いつも好きって伝えてくれるところ
話し出すと止まらない アマリリスみたいなところ
私、隼くんのこと こんなに好きなのに。
隼くんに抱きついて 胸元に顔をうずめた。
背中に腕を回して ギュッ、と力強く。
え、と驚きながらも背中に手を回してくれる隼くん。
ふふっ、やっぱりかわいいなぁ。
『・・・知らない、』
『隼くんがどれだけ私のことを好きかなんて知らない。だけど、』
『・・・隼くんも、私がどれだけ隼くんのことが好きか、知らないでしょ、?』
そっと隼くんから離れて きちんと顔をあげる。
きょとん、とした顔の隼くん。
いい?ちゃんと聞いててね。
1回しか言わないから。
『 隼くん、大好き 』
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くるみ。(プロフ) - 彩華さん» わー!ありがとうございます! (2020年4月16日 9時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 早速読んじゃいました!アマリリス(^_^)こっちもとっても素敵なお話でした!続編楽しみです! (2020年4月16日 5時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ。(プロフ) - 愛さん» あらあら笑 (2018年12月26日 20時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 北人くんともくっついて欲しくなりました(笑) (2018年12月26日 2時) (レス) id: d15d3a289f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるみ。 | 作成日時:2018年9月12日 5時