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寒くて寒くてたまらない日だった。
体育館に響くシューズと床が擦り合う音
『体育館、騒がしいなぁ』
「覗いてみる？今の時間バレーでしょ？体育館使ってるの、」
『詳しいね、私はいいかな。新作コスメ間に合わない』
「さすがお姫様は違うね。」
『まぁね』
6歳の時にみたあの絵本から私は努力をたくさんしてきた
もちろん何度か挫けた
才能はなかったから
顔は世間的に可愛いほうじゃないと思うし
体型もそんなに
でもきっといつか魔法使いがきてくれるって心のどこかで信じてて
きっとこの努力はやめないと思う
「じゃあ私もやめよー、っと思ったけどごめん、」
『あ、彼氏じゃん、ばい』
「まじすまん！いちゃらぶしてきまーす」
『うっざ！行ってら』
彼氏か、
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作者名：Komachi | 作成日時：2024年3月28日 21時
