夢主？ヒロイン？あれ…私見る専なんですが 3章

96話 ページ16

Aside


翼希｢まって、幼なじみなんじゃないの？｣



『幼なじみっちゃ幼なじみになるけど仲良くなったの中一とか中二だよ？』


翼希｢親友なんでしょ？｣


『まぁ、』


独り言だと思っていいって言ったんだけど！？


翼希｢じゃあなんで親友ちゃんのこと何も知らないだなんて言うのよ｣



『知らないって言うか知ろうとしないっていうか』


まぁ、うん


『小学生から中学生、高校生までね、涙の家の前を通らないと学校に行く道はなかったのね、』


翼希｢へぇ、｣



『仲良くなる前も仲良くなったあとも涙の家からはね絶対と言っていいほど、怒鳴り声とか泣き声とか何かを叩いたり殴ったりする音とか2日に1回は聞こえてたの』



翼希｢それって｣



『多分、虐待じゃないかな』


翼希｢じゃないかなって、聞いたことないの？｣



『聞く勇気がない、』



翼希｢…｣




『怖い、いつも元気で明るい涙が目が赤くなってたり、手の袖から傷が見えてたり、何が原因なのか聞くのが怖い』



友達なのに親友になれるぐらいには仲良いはずなのに




『知らんぷりしてた、』



翼希｢涙ちゃんから話してきたことは無いの？｣



『ない、ね』



信用されてないんかなぁ、と思いつつも話を続行する



『高校1年の途中で親亡くなったのは聞いたかな。』



翼希｢じゃあ転生する前殺されたのは高二か高三なのね｣



『そういうことになるよ、』



翼希｢なんとなく分からなくない気もしないけどそれと何が関係あるの？｣




『見て見ぬふりして楽に生きてるような私がなるのはダメだと思ってるだけ』



翼希｢それ、涙ちゃんに本当のこと聞いたの？｣



『聞いてなーい』



翼希｢はぁ、どこまでも返事が気楽ね、｣



それがこの小説の取り柄さ！シリアスにあわんやんか(メタイ)



翼希｢その人にはその人にしか分からない真実があるんだから聞かないとでしょ、貴方の考えで終わらせちゃダメ｣



『めっちゃかっこいいこと言うね、』



翼希｢別に、ヒロインなんかならなくてもいいけどね、私が貰うし｣




『きゃー貰われるぅ！』

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