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四十七話 ページ48

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部活に集中する前に、私は一つ、明確にしておきたいことがあった

部活前にある人たちを屋上に呼び出し、待った。







『突然、ごめんねよしき君、かなちゃん』








よ「どうされたんですか?」



にこり、と二人とも笑っているが、少し引きつっている。



問いには答えず、早速彼らの鼻から下を、持っているハンカチで隠した。



私は、烏野が負けた日、ある夢を見た。

いつも通り誰かが私に話しかけていたり、怒っていたり、笑っていたり。

でも決定的に違うのが、その人たちの顔がぼやけずに見えたということ。

顔の下半分が布で隠れていたけど、なんとなく目には見覚えがあった。

それがこの二人だ。



ハンカチで隠されている顔は、やっぱり夢に出てくる人と似ている



『ねえ、前に、どこかであったことある?』



否定されるかと思ったけど、かなちゃんは素直に頷いた。

か「..はい、会ったことはありますよ.」


よ「っ、おいよせやめ「でも藤咲様。

大丈夫です、無理に思い出さなくても。私はあなたに笑っていて欲しいですから」



どういう意味だろうか。


大会で私に話しかけてきたあの三人も、私のことを知っているようだった。

知らない間に記憶喪失になっていて、昔関わった人たちを覚えていないのか、と考えてしまう。


『....伊之助って人知ってる?』


よ「っ!いいえ」






ああ、嘘だ。絶対に知っている。

どういうこと?あの3人とこの2人の共通点がわからない。わかりそうでわからない




か「あなたには、笑っていて欲しい。バレーの皆さんと一緒にいる時、心のそこから笑ってる」


『....』


理由は分からないけど、涙を流し始めたかなちゃんに、これ以上追求することはできない。
どうして泣く必要があるのだろう。
疑問ばかりが残っていき、少しイライラしてしまう自分がいる





よ「これだけは、頭に入れておいてください。

俺たちは、昔もこれからも藤咲様を尊敬し、感謝をしています」



よしき君がそう言うと、2人とも同時に、片方の足と手を地面についた。

まるで、忠誠を誓うように



『っ...ごめん、戻る』



その光景がなんだか怖い、異様だ。
自分から呼んでおいて失礼かもしれないけど、逃げるようにその場を立ち去り、体育館へ


早く、みんなの顔が見て安心したい


部活前に少しでもモヤモヤをスッキリしておきたかったのにな。

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ルカ - 伊達工にわ勝ちましたよ? (2020年8月29日 8時) (レス) id: 5379f25137 (このIDを非表示/違反報告)
総陽♪(プロフ) - ぽんさん» 本当ですか?なんか申し訳なさすぎるくらいな駄作だなと思って書いてますので、そう言っていただけてすごく励みになります!ありがとうございます! (2020年4月12日 19時) (レス) id: d63e5bf6c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 今一番好きな作品です!!クロスオーバー作品の中で1番大好きです!! 更新楽しみに待ってます!! (2020年4月12日 17時) (レス) id: f440fc37e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:総陽♪ | 作成日時:2020年4月5日 13時

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