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二十八話 ページ29

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岩「国見避けろ!!!!」






岩泉さんの焦った声が聞こえる。



まさかっ、、鬼が!?!?






転びそうになりながらも、急いで階段を降りて行く。








鳥居の下にいるのは、地面に座りこむ4人と



小学生くらいの子供だった






だけど、普通の小学生じゃない。着物をきて、目を光らせた子供・・いや・・・鬼だ



胸がざわざわとする。
全身に一気に血が回ったように暑くなる


子供は、青ざめている金田一君に目をつけた。


爪を尖らせ、少しずつ歩みを進めて行く鬼。



『やめなさいっ!!』




怖いのに。

私の足は勝手に、金田一君と鬼の間で止まった。



「お腹が空いた!!!!食わせてっ!食わせてっ!」


及「なんだよっこれっっ!!」



ズルズルと歩みを進めて、私に手を伸ばす子供の鬼。


どうしよう、どうしよう




ぐるぐると考えているとハッと頭に浮かんだあの対処法






カバンの中から、透明の液体が入ったスプレーを取り出した。


そして、それを鬼に向けて噴射した






「ぎゃああああ!!!」





液体が顔にかかり、鬼は顔を抑え、地面に転がる。



『っ今です!!上に逃げてください!!』



岩「っ!」


急いで全員が立ち上がり、走って階段を登り神社に向かう。


とにかく逃げなければ。





無我夢中で走り、神社へ到着し、家の玄関まで4人を案内すると、後ろでうめき声が響いていた。


後ろを振り向けば、顔を抑えた鬼が階段を登り終えたところだった


だけど、顔は崩れ落ちていた。

その光景に、みんなが口を抑える




気持ち悪い・・


こちらへ向かってくると思っていたが、そのままある一点を見つめながらただ立っているだけの鬼。




岩「な、なんだ?どうしたんだ」


及「藤の花をみて固まってる・・・」



そこら中に咲き乱れている藤の花。確かに、そこを見ていた。



さっきのスプレーは藤の花で作った除菌スプレーだ。

目にやれば、しばらく目は開けられないと思って不審者対処法を思い出してあのスプレーを噴射したのだ。


もしかしたら、藤の花が効く!!


!?




あることを思い出し、玄関のそばに置いてあるペットボトルを掴み、キャップを開けた





そして、それを勢いよく突っ立っている鬼にぶっかけた



「ぎゃああああ!!!!!」



耳を塞ぎたくなるような声が響く。やはり、効く!!鬼に藤の花の成分が効く!



そのうち鬼は、ボロボロと溶け始め、空気中に消えていった

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ルカ - 伊達工にわ勝ちましたよ? (2020年8月29日 8時) (レス) id: 5379f25137 (このIDを非表示/違反報告)
総陽♪(プロフ) - ぽんさん» 本当ですか?なんか申し訳なさすぎるくらいな駄作だなと思って書いてますので、そう言っていただけてすごく励みになります!ありがとうございます! (2020年4月12日 19時) (レス) id: d63e5bf6c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 今一番好きな作品です!!クロスオーバー作品の中で1番大好きです!! 更新楽しみに待ってます!! (2020年4月12日 17時) (レス) id: f440fc37e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:総陽♪ | 作成日時:2020年4月5日 13時

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