42 剛典side ページ42
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カウンターの端っこで一人呑み中の俺は話す相手もいなくてスマホをひたすら弄ってた。
「岩ちゃん次は何がええの？」
「んー……モヒートにしようかな。」
「お、ナイスチョイスやな。」
「そう？」
「うちの庭にミント大量発生してもうて。捨てんのもなぁって思っとったとこやねん。」
「俺ミント処理機ちゃうで？」
「は？お前関西弁バカにしてるやろ！？」
「してへんわ！」
「してるやろ！大体アクセントがちゃうねん…」
ブツブツ小言を言いながらミントをグラスに放り込む健二郎さん。
この人と話してると面白いし飽きない。
フィーリングが合うってこういうことなんだなって思う。
俺の中ではAさんもフィーリングはバッチリ合ってるんだけどなぁ。
向こうがどう思ってるかはわからないけど。
会いたいと思うのも声が聞きたくなるのも、好きだって気持ちが一番の理由だけど。
一緒に居ると楽しいし、声を聞けば疲れも吹っ飛んで心地よくなるし。
これも全部フィーリングでしょ？
ここまで思える異性に出会うってなかなか無いことだと思うから、俺はAさんとの出会いを大切にしたい。
たとえ想いが跳ね返されたって簡単に飽きらめられるほど軽い気持ちじゃないんだよ、Aさん。
初めて会った冬の日。
白いタキシードを着て、クラウンホテルの庭での撮影。
撮影が止まるたびにコートを後ろから掛けて温かいコーヒーを手渡してくれたのがホテルスタッフのAさん。
「岩田さん、ネクタイ曲がっちゃいましたね。」
��苦しくないですか？��って、少し下から見上げるAさんは自分の頭にフラワーシャワー用の花びらを乗せていた。
俺のことを心配ばかりして自分のことは全く気にしない。
履いてるパンプスが泥だらけになったって、前髪が風に煽られて乱れてたって、何のそのって感じで澄ましてた。
そんな彼女の髪から花びらを取ってあげると、
「なに！？……虫！？」
デカい声でそう言って、慌てて頭を振ってテンパって、俺の腕にしがみついてきた。
「大丈夫。虫じゃなくて花びらですから。」
俺が手のひらに乗せた花びらを見せれば今度は安心したようにパッと笑顔になった。
あの瞬間、きっと、恋に落ちてたんだ。
あなたのそばにいると幸せで…
あなたを想うと胸が熱くなって…
あなたを好きな自分が、なによりも好きだ。
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mxxchqn(プロフ) - 大好きです！頑張ってください(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年12月1日 1時) (
レス) id: 448d83b4a9 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - omikoさん» コメントありがとうございます。2章が始まりました。ぜひ読みに来てくださいね。まだまだこれからです(^^) (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あゆはさん» あゆはさん初めまして。コメントありがとうございます。タイトルまで気に入っていただけて感激です。岩ちゃんグイグイ来てますからね〜次は何を仕掛けてくるのかな？また2章も読みに来てくださいね。 (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - atokさん» atokさんはそうだろうなぁと予想してました(^^)隆二をお楽しみに！ (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あいさん» 初めまして。コメントありがとうございます。2章もぜひ読みに来てくださいね。まだまだ楽しんでもらえるように頑張ります。 (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ
| 作成日時：2018年7月15日 22時
