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「ちょっとトイレ。」
「はいよ。」
隆二と飲み始めてもう何時間だろう。
そろそろ日付が変わるくらいかな。
トイレの洗面台で鏡に映る自分の顔はゆでダコみたい。
真っ赤だし目が垂れてる。
けっこう酔ってるな私。
帰ろうかなって考えながらトイレを出たら、隆二がすぐに声をかけてきた。
「Aの携帯鳴ってたよ。」
「あ、そうなんだ……誰だろ。」
グラスの横に置いたままにしたスマホを手に持って、着信履歴を確認する前に、
「岩ちゃんと知り合い？」
ショットグラスの口を持ちながらクルクルと回す隆二が聞いてきた。
「…………がんちゃん？」
「うん、岩ちゃんでしょ？それ。」
私のスマホに目をやった。
「見たの？」
「見えたの。ブーブーいってたらつい見ちゃう事あんじゃん。ねぇ？健ちゃん。」
「俺に振んなよ。つーかそれ、見えたんじゃなくて見たってことやろ。嘘下手やなお前。」
「嘘じゃないってマジで。」
まぁ、わからなくはないけど。
見えちゃったことは隠した方がいいかもね。
「ねぇ、隆二も岩田くんと知り合いなの？」
「うちの雑誌の専属やったことあって、それからたまに飲みに行ったりね。」
「あー、やってたね、そういえば。」
もしかして、私のこと聞いてたりするのかな。
いやいや、男同志で恋バナなんてしないよね、きっと。
岩田くんとくっ付けようとしてきたりしたら、ちょっと面倒臭いな。
「Aは？」
「私も仕事で。カタログのモデルやってもらったんだけど、それから。」
「カタログのモデル？」
「うん、一回だけね。」
「岩ちゃんにかけ直さないの？待ってるんじゃない？」
「いいよ、隆二と飲んでるんだし。」
「出た出た、誰にでもツンケンしてんだ。てか岩ちゃん……これか。」
ワケのわからない独り言を呟いて一人笑ってる隆二。
なんのこっちゃ。
「なに笑ってるの？」
「ううん、なんでもない。あ、ごめん、俺も電話だ。」
グラスを置いてジーパンのポケットからスマホを取り出して、画面を見たあと私にそれを見せてきた。
「見て、岩ちゃんから。」
「えっ……。」
「呼ぶよ？」
「なんで！？」
「なんか可哀想じゃん、いろいろと。」
その１５分後。
なにも知らずに岩田くんはBARの扉を開けた。
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mxxchqn(プロフ) - 大好きです！頑張ってください(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年12月1日 1時) (
レス) id: 448d83b4a9 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - omikoさん» コメントありがとうございます。2章が始まりました。ぜひ読みに来てくださいね。まだまだこれからです(^^) (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あゆはさん» あゆはさん初めまして。コメントありがとうございます。タイトルまで気に入っていただけて感激です。岩ちゃんグイグイ来てますからね〜次は何を仕掛けてくるのかな？また2章も読みに来てくださいね。 (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - atokさん» atokさんはそうだろうなぁと予想してました(^^)隆二をお楽しみに！ (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あいさん» 初めまして。コメントありがとうございます。2章もぜひ読みに来てくださいね。まだまだ楽しんでもらえるように頑張ります。 (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ
| 作成日時：2018年7月15日 22時
