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「なんかお前誤解してんだろ。」
「別に誤解なんて……」
誤解じゃなくて、そういうことなんでしょ？
私これから課長に……食われちゃうんでしょ？
部屋の扉の前で立ったまま、いつ手を出されるだろうってビクビク怯えてた。
「あのなぁ、俺は別に連れ込もうと思って部屋取ったんじゃねぇからな？」
「じゃあ……なんでですか？」
「………入れよ、そんなとこ突っ立ってないで。」
「えっ……でも…」
「だーかーらー、お前に手出そうなんて思ってねぇよ。休みてぇって言うから部屋貸してやろうとしただけだろ。お前んちよりここの方が近いし。」
躊躇う私の背中を押して部屋へと連れ込む課長。
「本当に？」
それでもまだ疑う私に呆れながら、窓際のテーブルを親指で指して。
「仕事してんだよここで。」
その先には、パソコンやファイルがテーブルいっぱいに広がっていた。
「ここで仕事ですか？」
「終わんねぇ時はこの部屋借りて仕事してんの。家に持ち帰んの好きじゃねぇから俺。」
「………でも、どうしてこんな良い部屋なんですか？仕事するだけならもっと安い部屋でもいいのに。」
「この部屋の良さわかってないねー、お前は。」
そう言って課長はカーテンを開けて、��来てみ��って私の腕を引く。
「こっからの夜景、好きなんだよなぁ。」
仕事では見せない優しい微笑みを浮かべた課長の横顔。
それを見て、胸がキュッと苦しくなって。
その胸の高鳴りに慌てて外に目を向けた。
「凄い、綺麗。」
「だろ？」
課長に手を握られたまま見た東京の夜景。
遠くで光を放つスカイツリーと行き交う車のテールランプ。
眠らない街の明かりが綺麗に輝いてた。
「これ見ると、達成感つーのかな……自分がしてきた努力が実った気がすんだよ。安くはねぇからな、この部屋。」
「自分へのご褒美ですね。」
「まぁ、そういうこと。お前にも見せてやろうと思って。」
「私にですか？」
「頑張ってんじゃんお前。俺が押し付けた仕事も最後まで文句言わずにやってくれるしな。」
「あ、やっぱり！押し付けてるんじゃないですか！」
目を細めて睨みつけたら、��冗談だよ、冗談��って課長は無邪気に笑ってて。
この夜景とその笑顔に心が満たされていく感じがした。
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mxxchqn(プロフ) - 大好きです！頑張ってください(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年12月1日 1時) (
レス) id: 448d83b4a9 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - omikoさん» コメントありがとうございます。2章が始まりました。ぜひ読みに来てくださいね。まだまだこれからです(^^) (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あゆはさん» あゆはさん初めまして。コメントありがとうございます。タイトルまで気に入っていただけて感激です。岩ちゃんグイグイ来てますからね〜次は何を仕掛けてくるのかな？また2章も読みに来てくださいね。 (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - atokさん» atokさんはそうだろうなぁと予想してました(^^)隆二をお楽しみに！ (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あいさん» 初めまして。コメントありがとうございます。2章もぜひ読みに来てくださいね。まだまだ楽しんでもらえるように頑張ります。 (2018年9月7日 16時) (レス) id: b2014868ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ
| 作成日時：2018年7月15日 22時
