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「いただきます。」





「どうぞー、召し上がれ。」







芝生の上で隣に座って、ハムサンドを頬張る隆二くんを眺める。




三角形のサンドウィッチを両手で持ってモグモグする姿は可愛らしくて、思わず笑みがこぼれる。







「先輩、超うまい。ほんとマジで、店で食うのより先輩が作ってくれたやつの方がうまい。」





「そんなに!?でも……喜んでくれてよかった。」







美味いって何度も言ってくれて素直に嬉しい。




本当に美味しそうに食べてくれるから、また作ってあげたくなったし、なんでもしてあげたくなった。





こんなに喜んでくれて、早起きして作った甲斐があったよ。




緊張したけど、朝、待っててよかったよ。







「先輩、昼めしは?」




「お弁当持ってきた。」




「自分で作ったの?」




「これはお母さんが作ってくれた。」




「いいねそういうの。俺なんていっつも買い弁だからなんか羨ましいわぁ。」




「そっか………お弁当……今度作ろうか?」




「マジで!?いいの!?」




「早起きできたらだけど。」




「やばぁ、めっちゃ嬉しい。想像しただけで腹減ってきた。」




「えっ?」







最後はよく意味がわからなかったけど、喜んでるのは確かだ。




料理、お母さんに教えてもらわなきゃ。







「先輩も食う?」




「うん、お弁当、食べるよ?」






そんな何回も聞かなくても私もお昼はちゃんと食べるよ?






「違う、ハムサンド。」




「あー、そっち?」




「……ほら、あーんして。」




「えっ、えぇ……」




「いいから、ほら、あーん。」






隆二くんはハムサンドを口もとに持ってきて、私が食べるとこをニコニコしながら見てた。




隆二くんの食べかけのハムサンド、中庭でのお口にあーん。





なにもかもがキュンキュンする。






極めつけは、これ。





「先輩も横になれば?気持ちいいよ?」




「……うん。」






腹いっぱーいって言いながら横になった隆二くん。




お弁当を片す私を隣に誘う。






「枕にどうぞ?」




「……でも、」




「俺の太いからけっこう寝心地いいと思うよ。」




「そうじゃなくて……ここ中庭だし、見られちゃうよ?」




「いいじゃん見せとけば。先輩とならラッキーだけど俺は。」







枕にどうぞって出してくれたのは、隆二くんの左腕。



ここで腕枕とか、クラスに戻ったら絶対騒がれる。




躊躇ってたら、少し強引に腕を引っ張られて。







「ね?気持ちいいっしょ?」






隆二くんの腕の上に寝かされた。

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☆まぁ☆(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いています(*^^)他の作品も全部ステキですが,こちらの続きも楽しみにしています(*^^) (2019年3月10日 0時) (レス) id: 0222ecc7f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみ | 作成日時:2018年6月30日 10時

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