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帰りのホームルームが終わって昇降口に向かいながらも友佳は未だに臣くんへのメールを作ってた。






どんだけ悩んでんだよって、もはや呆れるレベル。








「友佳早く!バイト遅れちゃうよ。」






「もー、今日はバイト休もっかなぁ。まだメールできないし、臣くんから返事あったら返せないよー。」






「そんな不純な理由で休めるわけないじゃん。諦めて明日にしなよ。それか臣くんからの連絡待ってみたら?」






「……臣くんから?……来るかな?」








一度立ち止まった友佳はニヤリと笑って。








「来るかなー?来ると思うー?」







それはそれは嬉しそうな声を出して、まるでお花畑にいる少女のように軽やかにスキップを。






そのまま私を追い越して下駄箱へと消えてった。








「ちょっと待ってよー。」







私も小走りで後を追って、自分の下駄箱の列を曲がったら。





なぜか上靴を持ったまま突っ立ってる友佳がいて。








「友佳?どうしたの?」






背中から覗き込んだら。









「あっ、あの時の…」






「……どうも。」








友佳の前に、スポーツ大会でタオルを貸した男の子が立っていた。








「Aって今市隆二と知り合い?」








耳もとに顔を持ってきた友佳はそんな事を聞いてきた。





この子、いまいちりゅうじって言うのか。








「知り合いっていうか、友佳のこと運んでくれた時に少し……」








なんてコソコソ話してたら、今市くんは私たちのすぐ前まで歩いてきて。







「A先輩、タオルありがとうございました。洗濯したんで。」







そう言って紙袋を差し出してきた。








「………こちらこそ、わざわざ洗濯までしてくれてありがとう。」







それを受け取って、ふと思う。




なんで私の名前知ってるんだろう、と。




前に会った時、教えてないと思うんだけど。




なんて考えてたら、急に動き出した友佳。




しかも早送りでもしてるみたいに素早く靴を履く。








「私バイトだから先帰る!じゃあね!」








手を振って友佳は私を残して昇降口を出ていった。








「ちょっと友佳!」








私もバイトなんだけど……。





ていうか、バイト先一緒なんだけど……。





きっと変な気を遣ってるんだろう。





だって走ってく後ろ姿は楽しそうにスキップでもしてるように見えたから。

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☆まぁ☆(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いています(*^^)他の作品も全部ステキですが,こちらの続きも楽しみにしています(*^^) (2019年3月10日 0時) (レス) id: 0222ecc7f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみ | 作成日時:2018年6月30日 10時

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