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隆二 side








式場に着いた俺たちは来客スペースでいつもの仲間たちと合流した。





毎月会うのは10人くらい。



女の子はAと真美、それと菜々。




3人以外は男の集まり。




Aは菜々とウェルカムドリンクを取りに、俺は中でも1番気が合う涼介とソファーに座って談笑。






結婚式に参加するといつも思う……



挙式までの時間が長いって。





ウェルカムドリンクにアルコールがある時なんか、ここでもう飲み会が始まって。




チャペルに移動する頃には、いい感じに酔ってたりする。








真っ赤なバージンロードを神父さんに続いて歩く白いタキシードを着たよっちゃんを見て、胸が熱くなって。





お父さんと腕を組んで照れ笑いを浮かべる純白のドレスを着た真美を見て、堪えられず涙が流れた。






新婦側の列に並ぶAもハンカチで涙を拭ってるのが見えて、やっぱり…って思った。





Aが泣かないはずないよね。





大好きな友達の結婚なんだから。






いつかAもあのバージンロードを歩ける日が来るよ。




みんなの笑顔に囲まれて。




Aは嬉しそうに笑うかな?



それとも、感動して泣いちゃったりするのかな?






ウエディングドレスを纏って一歩一歩、幸せへの道を歩くとき。



Aの隣には誰がいるんだろう。





俺は、どんな顔をしてるんだろう……。







そう遠くはない未来を想像して、胸がチクリと痛んだ。




なんか、すごく………イヤだ。






なんだろう、この気持ち。







Aに幸せになってほしい…



そう願ってたはずなのに。









「隆くん、隆くん!」






「なに?」







挙式が済んで、庭に出てフラワーシャワー。




よっちゃんに嫉妬のこもった花びらを涼介たちとぶつけたら、意外にもよっちゃんは嬉しそうに笑ってた。





記念撮影が続く中、涼介が俺に声をかけてきた。









「見すぎじゃない?Aのこと。」と。

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☆まぁ☆(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いています(*^^)他の作品も全部ステキですが,こちらの続きも楽しみにしています(*^^) (2019年3月10日 0時) (レス) id: 0222ecc7f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみ | 作成日時:2018年6月30日 10時

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