極上ハニー (ページ3)

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3.ダイニングで朝食を。ページ3

「いただきます。」

「どーぞ、召し上がれ。」

今日の献立は
お味噌汁が好きな隆くんに合わせた和食。

豆腐とワカメのお味噌汁にごはん

焼き鮭とサラダと納豆に

Aのありったけの愛を添えて。

「隆くん、美味しい？」

「うまい。」

わたしには一切目もくれず

もくもくとごはんを平らげていく隆くん。

こっち見てよー、とも思うけど

でも、いいの

隆くんの＂うまい＂って言葉が最高に嬉しいから。

それだけで、ごはん何杯でも食べれちゃう。

「隆くん、納豆食べる？」

「うん。」

「ちょっと待ってね。」

器に盛った納豆にタレと辛子を入れて混ぜ混ぜ

泡立つくらいふわっふわになった納豆を手渡す

それをごはんにかけて

隆二くんは粘りをお箸でサッと切る

「武士みたい。」

「は？」

「あ、なんでもない。ネバネバ切る隆くんもステキだなぁって思っただけ。」

「あっそ。」

お箸をつかう長くて細い指も

ホレボレしちゃうくらい素晴らしくステキ。

それだけじゃないよ

濃いめで怖めな顔も、寝癖がついた髪も

色気のある高めの声も、ムキムキの筋肉がついた体も

というか、もう

今市隆二って存在が、愛おしい。

どんなに冷たくされたって
目を合わせてくれなくたって

ただ、そこに居てくれるだけで

わたしはこんなにも幸せなんです。

華やかな世界で活躍する隆くんと

ひとつ屋根の下で生きていけるだけで

わたしは世界一、幸せものなんです。