四日 ページ5
「落ち着いた……?」
「………は、い」
「…この手紙。日向君宛なの。」
その手紙にはこう記してあった。
翔陽へ
この手紙を読んでるって事は私はもうここには居ないのかな。
翔陽…ごめんなさい、嘘ついてて。
もう手遅れだけどさ。
翔陽とすごした日々、凄く幸せだったよ。
翔陽には、お礼を言わなきゃいけない事と、謝らなきゃいけない事がたくさんあるね。
一緒に遊んでくれてありがとう。
小さい頃喧嘩した時は叩いてごめんなさい。
お昼一緒に食べてくれてありがとう。
勉強教える時厳しくしてごめんなさい。
お見舞い来てくれてありがとう。
嘘ついてごめんなさい。
言い出せばキリが無いね。
ここからは烏野バレーの皆に宛てて。
今までご迷惑おかけしました。
私を部員で居させてくれてありがとうございました。
最期に三つお願いがあります。いつまでも我が儘ですみません。
春高、優勝してください。
皆で仲良くしてください。
私の事は忘れてください
A
最後の方は少し汚くなっていた。
きっと最期の直前まで書いていたんだろう。
「忘れるなんて、できるかなぁ?、A……」
今日の烏野の好物!
豚骨ラーメン
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作者名:なっち | 作成日時:2015年7月31日 13時