episode 50-5 ページ8
樹「帰り送ってくわ。」
「え、申し訳ないですよ。」
樹「こんな暗い中帰らす方がアホだろ。」
「は、はい」
樹「んじゃ行くか。」
4時間ぶりに出た外はすっかり暗くなっていて寒さも増していた。白い息もさらに濃くなった。
樹「俺さ。」
「はい。」
樹「地元で年越すんだよね、今年。」
「そう、ですか。」
馬鹿だな、なんでこんなにも淡白な返事しか出来ないんだろう。渋ったところでどうにもならないのは分かってるのに、そんなことも出来ない私はどうなんだろう。
樹「久しぶりだなー、地元で年越すの。」
「今年も6人でやってましたもんね。」
樹「大学生になってからはあいつらと年越ししてたからな。」
「本当に仲良いですね(笑)」
樹「なんだかんだあいつら面白いからな。(笑)」
信号待ちで立ち止まると、寒さが一層増した。風もピューピュー吹いてきてすごい寒い。
樹「手、寒くないの？」
「え？」
樹「ほら、いつも手袋してんじゃん。」
「今日忘れちゃったんですよ(笑)」
その瞬間、先生は恋人繋ぎをしてポッケに手を突っ込んだ。
「え？」
樹「こうしたらあったかいじゃん。」
「…………」
樹「なに、照れてんの？(笑)」
「照れてません。」
樹「完全に照れてんな。」
「もういいです。」
樹「おいおい(笑)」
「なんでそう茶化してくるかな………」
樹「ん？」
「なんでもありませーん。」
樹「てかさ。」
「はい？」
樹「今日さ、めっちゃカップルぽいことしたよね。」
「ん？」
樹「Aが俺ん家に来て、映画見て、お菓子食べて。めっちゃ普通のことだけど、こういう日が毎日続けばなーって。」
「そうですね。」
樹「絶対俺以外を好きになんじゃねーぞ。」
「それはどうですかね〜？(笑)」
樹「おい！」
側から見れば、私たちはどんな関係性って思われてるのかな。カップル？それとも仲の良い兄弟？どっちにせよ、幸せだからいいや。
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卓佳(プロフ) - さくらさん» 数あるお話の中から、この作品をお読み頂きありがとうございます！とても嬉しいです！一気読みも小説の醍醐味ですからね(笑)はい、楽しみにお待ち下さい！ (2020年6月9日 17時) (
レス) id: 2d83bd1f70 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 昨日このお話を見つけて（遅くてすいません）一気に読みました。番外編も楽しみにしています。 (2020年6月9日 9時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
卓佳(プロフ) - みくさん» 本当にありがとうございます………！こんなにも喜んでいただけて、嬉しすぎます！！！書き甲斐があります！時間は開くかもしれませんが、番外編は書かさせて頂きます、暫くお待ち下さい！本当にありがとうございます！！ (2020年6月9日 2時) (レス) id: 2d83bd1f70 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - このお話が大好きすぎて終わって欲しくないです。番外編とっても楽しみにしています！それぞれの想いが交差するこの感情がもどかしいぐらいです^_^何話でも続けて頂きたいぐらい大好きです！とにかく、作者様にこの気持ちを伝えたくて・・・もうファンです！！ (2020年6月9日 2時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
卓佳(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございますぅぅぅ！嬉し過ぎて涙が出そうです(笑)これからももっと感情移入して楽しんで読んで頂けると幸いです！ (2020年5月17日 14時) (レス) id: 2d83bd1f70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卓佳 | 作成日時：2020年5月17日 11時
