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遠坂邸 ページ2

素に銀と鉄。

礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。

四方の門は閉じ、王冠より出で、

王国に至る三叉路は循環せよ。

満たせ。満たせ。満たせ。満たせ。満たせ。

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する。

告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、

この意、この理に従うならば応えよ。

誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天。

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ。

地下に居ても感じる膨大な魔力。思わず飛び起きてしまう。だけど、そういえば今日だったなと思い、今現在も地下室で行われている儀式を思い浮かべて寝転がる。魔術協会から聖堂教会へ、聖堂教会から遠坂家へと体はアッチへ転がり、コッチへ転がり。うんざりだ。かと言って、特に何がやりたいと言う事も無い。目を閉じて布団に潜ると、屋根裏部屋の寒さが蘇る。
──もう寝てしまおう。
そう思えば、不思議と安らかに眠りについた。

「紹介するよ、華苑。こちらは古代ウルクを治めた英雄王、英霊ギルガメッシュだ。挨拶しなさい」
朝になって、引き合わされたのはサーヴァントだ。金色の鎧に、神の血統を表すとされる赤い目。淀みの無い金髪と、端正な顔立ち。さぞやモテただろうと簡単に予想出来る。けど、雰囲気は冷たかった。傲岸不遜が滲み出ているというか、娯楽に浸るのが大好物と言った様な雰囲気を感じる。
「初めまして、英雄王。私は遠坂さんの元で厄介になっている者で…華苑と申します」
ぺこりと頭を下げれば、鼻で一蹴された。まぁ、私など取るに足らない雑兵…いや、むしろ駒以下の虫レベルだろう。
「華苑は持ち合わせの魔力が膨大にありまして、私よりも彼女の方が貴方を満足に戦わせられると思います」
「ほう?貴様よりも、そこの小娘の方が魔力の上で優秀だと言うのか?時臣」
嫌な予感しかしない。今すぐにでも逃げたいが、王に背を向けるのは不敬だし、そもそも後ろには言峰さんが居るから逃げれない。
「華苑、繋ぎなさい」
「…因みに、拒否権は」
「あると思うかね?」
「……いいえ…」
何の話をしている、と訝しげな英雄王の面前に不敬ながら立ち、その場で上着のみ脱いだ。服の下は、数え切れない程の《令呪》…
「我、この身に宿すは契約の証。我、ここに誓いを立てん。汝の意を現実とせん」
光が生まれた。

契約→←〜設定〜



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設定タグ:Fate/Zero , 遠坂時臣 , ギルガメッシュ   
作品ジャンル:アニメ
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まつよ - 面白かったです。是非、ステイナイトの時の主人公を見てみたいです。 (2019年5月29日 21時) (レス) id: 4baad1a05f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月10日 15時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華苑 | 作成日時:2019年5月10日 11時

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