1 ページ1
「あの先輩、万次郎の元カノさんですか……??」
『え??』
突然、目の前に現れた可愛い子に思わず
息を飲んでしまった。
白い肌、細い手足、輝いた瞳、高めのツインテール。
まさに、女の子の中の女の子だった。
「あのぉ、話、聞いてます?先輩。」
女の子は1歩前に出て、私の顔を覗き込んできた。
あまりにも可愛く、見とれていたのでボーッとしていたが、
可愛い顔が目の前にきたので、意識がパッと戻ってきた。
こんな可愛い子に直視されるなんてどういう状況?!
『ご、ごめん。えっと……私が万次郎の元カノですが………。』
「へぇ〜。先輩が??」
女の子は私をじっと見つめるとボソッと
「顔普通、胸デカイだけじゃん」
と、言ってきた。
んーー。気のせいだよね??
こんな可愛い子がそんなこと言うわけない。多分。
「私、2年の、"万 次 郎 の 今 カ ノ"、伊織です」
『わ、私は3年の巳待A。宜しく、ね?』
万次郎、もう新しい彼女出来たんだ………。
って!!何考えてんだバカ!!
万次郎のことはもう忘れたはず……。
「先輩、万次郎のこと名前で呼んでいいのは今カノの伊織だけですよ。
図々しいですね、元カノさんは。」
伊織ちゃんの言う、一言一言が
私の心にグサリと刺ささる。
結構毒舌なのね………。
まぁ、確かに元カノの分際でっ!!て、なるよね……。
「それじゃ、もうお会いしないことを祈ります!」
『え、あ?はい。』
そう言って伊織ちゃんは走って行った。
一体、なんだったのだろうか………。
それにしてもまだズキズキ痛むなぁ………。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:呉羽 | 作成日時:2021年11月4日 22時