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再度柔らかい唇に自身のものを合わせると、ピクリと口元がこわばったのが伝わった。
そのくらいの抵抗は想定内だ。
それでも拒絶されるのが嫌で、唇に触れるくらいの軽いものを繰り返す。
「ふん...案外臆病なんだな」
「どうとでも言ってください。先輩こそ、女子側にリードされてていいんですか？」
東堂の顔に青筋が隆起した。
「いったな？」
太い指で顎を捕まえられたかと思えば抱き寄せられていた。
口の中に割って入った舌はAの口内を蹂躙した。
肉厚な舌だ。
上顎をなぞり、Aの舌に絡む。一度離れたかと思えば唇に噛みつかれた。
それにいちいち反応してしまう自分が情けない。
「ん...ふ、ぅ...」
深く繋がった唇が角度を変えるたび、吐息が漏れた。
容量を超えた快感を逃そうと背を逸らすが、腰に回された腕はそれを拒み東堂の方へ強く抱きしめられる。
もう片方の手で髪をかき上げられた。
顔は自分でも信じられないほどに熱くなっていて、おでこに触れた手が冷たくて気持ちいいと、ぼうっとした頭で思った。
深い口付けで分かったのは、東堂はキスが上手なこと、支える手は力強くて優しいことだ。
彼女のために整えられた唇からは、日々の努力がありありと伝わった。
数日リップクリームを使ったくらいじゃそこまで柔らかくならない。
ただただ彼女が羨ましかった。
離すと、つうっと銀色の糸が伸び、やがて切れた。
「...なんだ、泣くほどよかったのか？」
Aは泣いていた。
なんか悔しい。
あれ？
悔しい？
俺、何が悔しいんだ？
顔もぐしゃぐしゃで頭の中もぐしゃぐしゃで好きな人とのキスが嬉しいのに相手にされてないってわかって絶望して、俺がこんなに取り乱しているのに平然といる先輩に段々自分が惨めに思えてたまらなくなって、
訳もわからず部屋を飛び出した。
黒歴史というのは間違いなくそれを指すのだろう。
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る ー あ ー - 更新待ってます!! (1月8日 20時) (
レス) id: d59f1a159a (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月19日 13時) (レス) @page22 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 春駒さん» そうなんですね！安心しました！そちらの方でもいいねとフォローさせていただきますね！！ (2021年6月22日 12時) (レス) id: 15308338fd (このIDを非表示/違反報告)
春駒(プロフ) - リアさん» はい、同一人物です。実はpixivの方に移行しようと思いまして、題名と名前を変えていたのでややこしかったですよね。お騒がせしてしまって申し訳ないです。ご報告ありがとうございました！ (2021年6月22日 0時) (レス) id: db12751af0 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - pixivに同じもの載ってたんですけど同一人物ですか！もし違ったなら報告をと思いまして、、、 (2021年6月22日 0時) (レス) id: 15308338fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春駒 | 作成日時：2021年6月4日 1時
