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顔を両手で包み、こちらに向かせる。
ほんの数センチ先で意志の強い視線とかち合った。
「俺って、高田ちゃんの役なんですよね」
「そうだな」
「それならキスしてくださいよ」
東堂の目が大きく見開かれたことに内心焦った。
何やってんだ俺、断られるだろこんな言い方。
疑似恋愛の範疇を越えている、それはAにもわかっていた。
しかし止められない。
東堂は一つ長いため息をついた。
肺の空気を全て抜くかのような長いものだ。
そしてAの方へ向き直る。
「まさか、ここまで乗ってくれるとは思わなかったがな。本当にするのか」
「したいです。あなたさえ良ければ」
「...パートナーの意思を聞くあたり、さすがだな。俺も無理を言った責任がある。ファーストは高田ちゃんにとっておきたかったが致し方な」
返事を待たず唇に噛みついた。
あれ、柔らかい？
女子相手だったかと疑うほどの感触である。
しかし目の前のムキムキはやはりムキムキである。女の子ではない。
Aが予想外の柔らかさに驚いて顔を離すと、ニヤリと笑う東堂と目があった。
「驚いたか？高田ちゃんとキスするのにガサガサの唇じゃ申し訳ないだろう。いつ巡り会うかはわからんからな、身だしなみは常に____」
唇に釘付けになったAに東堂の言葉は届かない。
にい、と横に開く唇にひび割れは一つも見当たらなかった。
瞬間、Aは理解した。
眩しいほどに目の前の男は高田ちゃんの方を見ていて、そこに俺は寸分たりとも存在しない。
それでも、今キスをしているのは俺だ。高田ちゃんじゃない。
「今の相手は俺です。今だけは俺にください...」
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る ー あ ー - 更新待ってます!! (1月8日 20時) (
レス) id: d59f1a159a (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月19日 13時) (レス) @page22 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 春駒さん» そうなんですね！安心しました！そちらの方でもいいねとフォローさせていただきますね！！ (2021年6月22日 12時) (レス) id: 15308338fd (このIDを非表示/違反報告)
春駒(プロフ) - リアさん» はい、同一人物です。実はpixivの方に移行しようと思いまして、題名と名前を変えていたのでややこしかったですよね。お騒がせしてしまって申し訳ないです。ご報告ありがとうございました！ (2021年6月22日 0時) (レス) id: db12751af0 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - pixivに同じもの載ってたんですけど同一人物ですか！もし違ったなら報告をと思いまして、、、 (2021年6月22日 0時) (レス) id: 15308338fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春駒 | 作成日時：2021年6月4日 1時
