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加茂と東堂が言い争っているのを見てAは胸を撫で下ろした。
あの二人が言い争って加茂先輩が勝ったことはないし、今回も東堂先輩の方に勝利の女神は微笑むであろう。
よかった、これで殺さずに済む。
このまま撤退しそうな雰囲気に嬉々としてスコープから顔を離す。
女神同様微笑みをたたえたAとは対照的に、加茂は苦い顔をしていた。
「ちゃんと殺せよ」
対する東堂も叫ぶ。
「それは虎杖次第だ。なんせ俺は、親友に手加減するような野暮な男じゃないからな！！」
その言葉に、いそいそと帰る準備を進めていたAの動きがぴたりと止まる。
ちょっと待て。
親友！？
親友だと！？
京都校で一番親しい俺ですら言われたことないのに！？
え、虎杖くん今日が初対面だよね！？
「銃を下ろせA。今親友に打てばお前でも許さん」
東堂の声にハッと我に帰る。
無意識に構えていたらしく、指をゆっくりと引き金から外す。
聞き間違いだと思った、聞き間違いであって欲しかった、しかし現実は非情だった、東堂はもう一度虎杖を親友と言った。
これは確定事項である。
この瞬間Aの計画は潰えたのだ。
「行くぞ、A」
リーダーである加茂がAの腕を引っ張ったのでその場から離れざるを得なくなった。
ふらふらとその後ろをついていく。
初対面の虎杖が手に入れたブラザーの称号は恋人役までこなしたAでさえ手に入らなかった代物である。
人間だとか呪霊だとかそんなのは関係ない。
相手は東堂の親友という地位を奪った人間なのだ。
ーーーー
「まさか、東堂に邪魔されるとはな...」
森を走りながら加茂が呟く。
東堂の気が変わらなければ作戦は成功していたのに、と言葉の端々に苦々しさが滲み出ている。
「あの人のことだし本気で潰すんでしょうけど。ちゃんと死んだか、誰か後で確認してくれる？」
「確認は俺がいく」
禪院の言葉に一番に反応したのはAだった。
「死んでなかったらとどめを刺す。加茂先輩、いいですよね」
「…ああ、そ、そうだな…」
人の命を奪うのにこれほど積極的なAを見たことがない。
加茂はのちにそう語った。
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る ー あ ー - 更新待ってます!! (1月8日 20時) (
レス) id: d59f1a159a (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月19日 13時) (レス) @page22 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 春駒さん» そうなんですね！安心しました！そちらの方でもいいねとフォローさせていただきますね！！ (2021年6月22日 12時) (レス) id: 15308338fd (このIDを非表示/違反報告)
春駒(プロフ) - リアさん» はい、同一人物です。実はpixivの方に移行しようと思いまして、題名と名前を変えていたのでややこしかったですよね。お騒がせしてしまって申し訳ないです。ご報告ありがとうございました！ (2021年6月22日 0時) (レス) id: db12751af0 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - pixivに同じもの載ってたんですけど同一人物ですか！もし違ったなら報告をと思いまして、、、 (2021年6月22日 0時) (レス) id: 15308338fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春駒 | 作成日時：2021年6月4日 1時
