【鬼滅の刃】裏切り者の継子【悲鳴嶼行冥】

柱合会議 ページ38

「Aさんはどうですか。鍛練されていますか」


「A…あの子は呑み込みが早い。防御の型を見せればすんなり覚えたし、反復動作も覚えた」



「あら、それはよかったです。最近屋敷に来ないので少し心配していたんですよ」


「悲鳴嶼さんが褒めるとは随分派手な継子だな」


「あら、宇髄さんはご存じないのですか」


「Aといってな。実に出来のいい弟子だ」


「ほぉー。そんなにいい奴なら俺らも育ててみてぇよなぁ、煉獄！」


「(宇髄さん、笑顔が黒いわ！！)」



「うむ！それほど骨のある奴なら継子にしたい！」
「それは駄目だ」


「(悲鳴嶼さん、食いぎみだわ！！)」


「Aは岩の呼吸の剣士だ。師弟共に流派が揃った方が都合がいいだろう。せっかく同じ呼吸なのに、わざわざ他の呼吸に師を持つ必要はない」


「あぁ！それは勿論知っているが、岩柱は武器が違うからなにかと不便だろう！俺は甘露寺を経験してるから流派が違うくらいで不都合にはならない！」


「その点は心配要らない。あの子に剣術を教える際には日輪刀を使用している」


「(きゃー！お互い睨み合ってるわ！！どうなっちゃうのかしら！！！)」






「もう。宇髄さん、煉獄さん、人が悪いですよ」



「いやー、あの岩柱に継子がいるって聞いてつい、な！」

「うむ！無理強いする気はない！」



「…南無…」



「(しのぶちゃん、さすがだわ！！あの場を納めるなんて…！！)」


「しかし、あの煉獄がノって来るとはな」

「そうですね。こんな冗談を言われるなんて、煉獄さんもお茶目なところがあるんですね」



「いや！冗談ではないぞ！」

「「え？」」

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