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No side
炭治郎とAが並ぶ。
「はじめ!」と合図がかけられた瞬間炭治郎がAに飛びかかった。
しかし。
「えっ、うそ、Aちゃん早ーい!!」
「なんっなんだあいつ!!」
傍で見ていた善逸と伊之助がそう言ってしまう程実力に差があったのだ。
Aは炭治郎の手をひらりひらりとかわしていく。汗をかく炭治郎に対しまだまだ余裕のある顔で避けるのだ。
結果いつまでたってまも終わらないのでAが捕まえる側に交代した。
Aが追いかける番になると勝負は一瞬で終わってしまった。
力の差は歴然である。
それは薬湯も同様だった。
「はじめ!」と言った「め」の言葉が口から出ると同時にかけられるのだ。
始まったのかどうか分からないうちに勝負はついてしまい、これでは訓練にならない、ということで炭治郎達が湯飲みをとるまでAが待つというハンデが追加された。
「はじめ!」
瞬間、炭治郎が湯飲みに触れた。
問題は素早さだ。向こうが待ってくれるのならこちらが先にかければいい話だ。
とにかく押さえられないように素早く湯飲みを取るが、あっという間に押さえられ、しまった、と思った次の瞬間ずぶ濡れである。
手の動きさえとらえられなかった。
Aさんは柱じゃない、それでもこんなに差が出るなんて。
炭治郎は桁違いの力に圧倒されていた。
それは継子のカナヲとて同じことである。
炭治郎よりかは善戦してみせたがやはりAの一人勝ちである。
しかしAの絶対的な勝利はしのぶが参戦してきたことにより終焉を迎えることとなる。
「もう、胡蝶さん強いですよ。本気で来るなんてビックリしちゃいました」
「あなたに手加減してたら訓練の意味がありませんから」
笑い合う二人。
この日、炭治郎達は改めて柱の恐ろしさを知ることとなった。
「…二人とも、何してたかわかったか?」
「…まったく見えなかったぜ」
「…俺も」
ーーーーーーーー
作者の春駒です。
「Aさん強い!」って表現が少なかったので書いちゃいました。躓いて骨折しちゃうヒロインですがこの三年でちゃんと柱レベルに到達してます。この訓練ではしのぶさんと引き分けになりました〜。
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リリア(プロフ) - 悲鳴嶼さん推しなのでこの小説めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください!! (2021年6月14日 19時) (レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
春駒(プロフ) - 莉弥さん» そう言っていただけて嬉しいです!!コメントありがとうございます!! (2020年6月20日 22時) (レス) id: db12751af0 (このIDを非表示/違反報告)
春駒(プロフ) - ろーずてぃーさん» 善逸くんのおかげでボコボコ回避です!更新頑張ります! (2020年6月20日 22時) (レス) id: db12751af0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥さんの胸に飛び込みたい人(プロフ) - 毎回楽しませてもらってます!自宅学習頑張ってくださいね! (2020年6月15日 18時) (レス) id: 52a01aa650 (このIDを非表示/違反報告)
ぽけこ - 面白いです!この後どうなる事やら…続きが楽しみです!((o(^∇^)o)) (2020年6月14日 20時) (レス) id: 2100e824f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春駒 | 作成日時:2020年4月13日 22時