【鬼滅の刃】裏切り者の継子 ー 続 ー【悲鳴嶼行冥】

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意外なところに繋がりがあるらしく、獪岳と善逸君は同門らしい。
思ったより世間は狭いと見た。


「Aちゃんがあそこまで怒るってことはあいつなんかひどいことやらかしたんだね…アッ内容とかは聞かないから！」



「…うん、ちょっとね」


すると善逸君は「そっか…」とだけいって黙りこんでしまった。



この気持ちにどう折り合いをつけたらいいのかわからなくなっていた。

優秀なあいつのことだ、鬼殺隊に入ったことであの子達の倍以上の人が救われただろう。

しかし重要なのは見知らぬ他人より身近な家族である。

人が何人救われようとあの子たちは帰ってこない。




しばらくの沈黙のあと、口を割ったのは善逸くんだった。



「Aちゃんのことも、十割獪岳が悪いと思うんだけどさ。


あいついつも一人で行動してるし、Aさんみたいな強い人が知り合いでよかったよ。


なんか問題起こしそうだったら止めたげて。おれじゃ階級低いし滅多に会わないんだよね。


…そもそも俺の言うこと全然聞かないしさ」



ポツリポツリと話す黄色い瞳が揺れる。


私からしてみれば獪岳なんてどうでもいいけど、善逸くんからすればあんなやつでも大事な兄弟子なんだ。




「わかった。もし今度会ったら声くらいかけるようにするね」

「…ありがとう、Aちゃん」

善逸くんは、ほっとしたような顔で笑った。



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大正コソコソ噂話


善逸くんは心音でAさんが獪岳を殺してしまうほど憎んでいると気がつきました。
それを止めようとして、敢えて「声をかけてほしい」と言って牽制しました。
善逸君は賢くてとてもいい子ですよね。ｳｯ泣いちゃいます。

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