【鬼滅の刃】裏切り者の継子 ー 続 ー【悲鳴嶼行冥】

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怒っているのはこちらだというのにどういうわけか向こうも不満そうに舌打ちした。


「下らねぇ理由？ああ、そうだったな、お前も理解してねぇもんな。


俺があんなに尽くしてやったのにあの男に懐きやがって。

あの晩もお前だけ助けてやろうと思ったのに断るしよォ」


「…意味がわからないんだけど」


「わからなくていいぜ。どうせお前もあいつらと同じだ。
俺の価値もわからねぇようなクズなんだ」


「ふざけないで。自分が何したか分かってるの？自分の命ほしさに皆を売ったくせによくそんな口聞けるのね」


「ハッ 鬼に食われたのは当然の報いだろ。俺を評価しねぇ奴らなんざ死んで当然なんだよォ」


もう限界だった。
その言葉は押さえてた理性を失うには十分で、気がつけばあいつの胸ぐらを掴んでいた。

今すぐぶん殴ってやりたい。


「な、なんだよ」


動揺している獪岳に拳を振り上げた瞬間だった。



「Aちゃん？その声はAちゃんだね？おーいAちゃーーーん！！！」


続いてドドドドドドという廊下を走る足音が聞こえ、黄色い髪の毛の彼が廊下の端から姿を表した。

声の主は善逸くんだった。
のほほんのほほんとした軽い足取りでこちらに駆け寄ってくる。




「Aちゃーん何してんの〜、って、獪岳！！」

そしてこの姿を見てそれは叫びに変わる。


「え、えぇー！！！！Aちゃん獪岳と何してんのーー！？！？」

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