12 ページ11
︎︎
大きな声を上げて振り上げた花垣の拳が ピタ と急に止まった
「 オレ…負けなかったっスよ…… 」
「 は? 何を言ってる? 」
Aは まさか! と思い花垣が向く方に目を向けた
「 総長!!! 」
「 ありがとう タケミっち 」
『 今日 妹を亡くしたのに… 』
「 失意のどん底なハズだろ? 来れるワケがねぇ!! 」
驚くAと九井だが 紛れもなくここに来たのは東京卍會の総長であるマイキーこと佐野万次郎だった
マイキーは ザッザッザッ と花垣の方へ歩いていき ぐっ と頭を抱えた
すると、ブォン とバイクの走る音が鳴り東京卍會の副総長ドラケンこと龍宮寺堅までもが来た
『 な、なんで… どんな神経してんのコイツら… 』
Aは パチパチ と瞬きするが景色は何一つ変わらない
「 どうふるよ?マイキー 天竺は半分ぐらいはまだ動けそうだぞ 」
「 半分か… 200対2って事だな 」
「 あぁ… 」
「 ハンデいる? 」
どんっ と威勢よくそう言いきったマイキーに黙り込んでいた人達も バカにしてんのか!!? とざわめき出す
「 テメェらこそバカにしてんじゃねぇのか? オレを誰だと思ってんの? 200人? 2万人連れてこい!! 」
総長であるマイキーが来たことにより東卍のやる気がみなぎってきた
しかし、すぐにイザナがかっこよく カラン とピアスを揺らし動き出した
「 嗚呼…耳鳴りが始まった どんなトリックを使ったのかしらねぇけど計画が狂っちまったなぁ? 稀咲 」
イザナは勢いよく走りマイキーに蹴りをかました
当然のごとくマイキーは ズザァァァア と後ずさった
「 真一郎を亡くし エマを亡くし どうだ? 空虚になった気分は? 」
「 カタつけようぜ イザナ 」
そして、壮大な兄弟喧嘩が始まる
︎︎
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
頭ン中お花畑(プロフ) - 最高でした…(涙) (3月7日 23時) (レス) @page16 id: 67d18bea8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:帆 | 作成日時:2022年9月22日 23時