ある日の出来事 菜月「あれ?アヒル?」 雪乃「アホ姉…」 ページ2
no side
「ひまぁぁぁ…」
そう呻くのは、次女 菜月。
「アホ姉うるせえ」
呟いたのは、四女 雪乃。
「こらこら」
苦笑いするのは、長女 密。
「雪乃ぉ、口悪いよ」
注意するのは、五女 美麗。
「いやいや、事実でしょ」
言ったのは、三女 京夜。
「事実って…酷いこと言うなあ」
溜め息を吐くのは、母 杏梨。
彼女らは、水無占家の家族である――
ある日のこと。
宿題を終わらせようと躍起になっている雪乃は、苛立ちを隠せずにいた。
「ああっ、もう!」
「雪乃、叫んでも呻いても、宿題は消えないよ」
京夜は磯辺焼きを食べながら言う。
「るさいっ、京夜」
雪乃は口を尖らせ、鉛筆をとる。
「ところで、何でこの時期に磯辺焼きを…」
美麗と密が磯辺焼きと京夜を交互に見つめる。
「だって、僕が食べたいんだもん。スーパーで買ってきた」
京夜が伸びをする。
「そういう京夜は、宿題終わったの?」
「もちー」
密の問いに、京夜は軽く答える。
「餅だけに?」
菜月が聞くと、京夜がぼやく。
「つまらん」
「ひ、ひどっ」
「京夜に同意」
「雪乃もひどっ」
「やめなさい」
一方的にさんざん言われる菜月を見て、密が制する。
「君たちー」
杏梨の声に、全員が振り返る。
「洗濯物を持ってって」
『はーい』
「京夜は磯辺焼きを飲み込みなさい」
「ふぁーい…んぐっ」
京夜が餅を飲み込み、洗濯物を持つ。
「さっさとやってね〜」
杏梨が立ち上がる。
「あれっ、お母さん、どこ行くの?」
密が聞くと、杏梨がバッグを振って見せる。
「おかいもの。夕飯何がいい?」
すると、一気に手が挙がる。
「はいはい! 私、ケーキ!」(雪乃)
「あたし、アイス!」(美麗)
「僕、アイスやだ、チョコがいい!」(京夜)
「わ、私は、あれ、あの、フルーツ!」(菜月)
「あんたら夕飯になるものを言いなさい!」(密)
「分かった、野菜炒めね」(杏梨)
『何故に』
不満を言う娘を置き、杏梨は出かけて行った。
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作者名:甘毘 京夜 希崎雪乃 大華密 推名杏里 思音菜月 真田美麗 x他4人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年12月3日 16時