番外編の淳太くん【黄】

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「おシゲちゃんの、突撃お宅訪問ですわ」



ほんまに突撃やわ。突撃がすぎるわ。





「電話してんけど、出えーへんから」



せやな、せやろな。そんなことやと思ったわ。





「あ、どーも。重岡大毅ですー」

「……はじめまして」

「うちの淳太がいつもお世話になってますー」

「…い、いえいえ、こちらこそ、」



何食わぬ顔して、上がってきて

普通にAと会話しやがって

だいたい、世話しとるんは俺や！！！！





「あー、腹減ったなー」

「………あっ、残り物で良かったら」

「え？ほんま？」

「ちょっと待っててね、」

「っしゃああ！！！」



図々しい、なんて図々しい奴や

ほんで、Aが優しい。神対応や。可愛い。





「うわ、めっちゃうまい！」

「………それは、良かった。笑」

「えーー、うまい！うまいわ〜」



当たり前やろ。Aが作ったんやぞ

てか、それ「余っちゃったから明日の朝食べよっか？」って

Aが言って、ラップかけて冷蔵庫に入れてた

俺の朝ごはーーーーーーん！！！！！





「Aちゃん、かわええな！」

「いっ、いやいや…」

「淳太くんにはもったいないわー！」

「……そんな、」

「すっぴんやろ？だって、それ」

「あ、……はい。すみません。笑」

「かまへん！かまへん！」



どや。かわええやろが。

ほんまに可愛いねん。可愛すぎんねん。


俺にはもったいないくらいや、その通りや

すっぴんでも可愛さ揺るがへんねん、その通り……





「わっ、！」

『あかーーーーん！！！！見んといて！！！』

「んぐぐぐ……！」

「……淳太くん、彼女さんの顔つぶれてまうで。笑」



なんでお前に、Aのすっぴん見せなあかんねん！！

だいたい手料理まで食いやがって！！完食やないか！！





『あ、ごめん。』

「あっひゃひゃひゃっ〜」

『その笑い方、今めっちゃ腹立つからやめろ。』



咄嗟に、Aの顔を

俺の手の平で隠してもーて


ちっちゃい可愛い顔を、つぶしてまうとこやった





「…もう！淳太くん！苦しかった！！！」

『えー、ごめん！ごめんごめんごめん！！』

「あっひゃひゃひゃっ〜」

『その笑い方、腹立つからやめろ言うてるやろ。』



…………最悪や。この世の地獄や。


せやから、『帰れ、絶対入れへんからな。』って言うたのに

「そんなこと言わないであげて？」って

Aの可愛さと優しさに負けてもーた結果がこれや


なんやねん！もう！！！





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