番外編の淳太くん【黄】

▽ ページ15

.





＜ Aちゃん

＜ Aちゃん

＜ Aちゃん、応答せよ





仕事終わった、今から帰ります って

そんな内容かな と思って見たら


……バレたんだな。笑



いや、隠すつもりなんか勿論ないけど

淳太くんが帰ってきたら話そうと思ってたのになぁ





＜ 画像

＜ これ、なに？どういうこと？

＜ 詳しい説明求む





「はい、記念に１枚♡」と 小瀧くんが言って

大きな2人に囲まれて撮った、別れ際の写メ





＜ A、ちっちゃいな

＜ ほんま、こいつらツインタワーやわ

＜ A、可愛い

＜ そっこー、保存した





話しがそれてるよ、淳太くん





＜ 今から帰ります

＜ 帰ったらほんまに、詳しく





あー、これは絶対に

帰ってきた途端に質問攻めだなあ


ものすごく、うるさそう…笑







と、思っていた通り





『はあ、もう！何で言うてくれへんの！！』

「帰ってきたら話そうと思ってて…」

『望から、なんも文章なしで 写メだけ送られて来た時の俺の気持ち！！！』

「え、……ごめん。笑」

『流星からも同じことされた、俺の気持ち！！！』

「………ごめんってば。笑」

『でも、Aめっちゃ可愛かったから、つい、ありがとう！って送ってもーたわ！！！』







淳太くんからの、猛攻撃


最後の発言には、思わず笑ってしまった





そんな淳太くんが、愛おしくて

こんな風に言われるのも、愛されてるなあ

幸せだなあって思って嬉しくなるのは



きっと、私だって

淳太くんに負けないくらい、重たいからなんだと思う





一通り、今日のことを説明して

なんとか納得してくれた、淳太くんが




『ちなみに、どんな服見てたん？』

『え？結局 買うてへんの！？』

『見たかったーー、今度は一緒に行こ？』




と、え？そこ？ってことまで

言ってきて、また更に愛おしさが募る…





淳太くんが可愛すぎて

つい、忘れてしまいそうになったけど





帰ってきたら聞いてみよう

そう思っていた





例の質問を、してみることにした。





「ねえ、淳太くん」

『なに？まだあんの！？』

「いや、えっと…笑」





『なになに？？』って 目をまん丸にして

私の顔を覗き込む、淳太くん





「あのね、…私と、」

『ん？』

「私と、黄色ジャスミンちゃん…どっちが好き？」





.

▽ ( END )→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す