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どんだけ泣こうが、後悔しようが

もうダメだって絶望を感じようが


朝は、やって来るし

時間は、平等に流れていく





淳太くんとケンカ……いや、あれはケンカなのかな

私が一方的に傷付けてしまった次の日は

仕事が休みだったから


いまだかつて見たことないくらい

パンパンに腫れて、酷い顔になっていても

大丈夫だったことが、せめてもの救い





それからは、淳太くんのことを考えたら

また涙が溢れて止まらなくなっちゃうから

出来るだけ考えないように、ひたすら仕事に没頭した





普段通りの生活だけど

でも、ただ1つ確実に違うことは


淳太くんがいないこと





あれから、淳太くんから連絡が来ることもなければ

私から連絡することも出来なくて



淳太くんから、ほとんど毎日

定期的に送られて来ていた、LINE


たまに、電話が かかってくることもあった



それが、全くなくなって





そんなことも、

" 当たり前 " になってたんだってことに

今更、気が付いた


なくなってから気付いても、もう遅いのに





もう、嫌われちゃったのかな

こんな私に、愛想尽かしちゃったかな



どうすることもできなくて

出口のない迷路に迷い込んで

身動きが取れなくなってしまった





そんな時、





「はい、照史でーす!」

「………え?」

「Aちゃん、元気かー!」

「…………え、…あ、うん?」





突然、照史くんが家にやって来た





「……上がってもええかな?お願いっ!」



自分の顔の前で

両手をパチン!と合わせて、ぎゅっと目をつぶって

「お願いお願いお願い〜!」と

何回も言うから、思わず笑ってしまった





「あ、すんません。お構いなくー」

「いえいえ」

「あっっっつい!!!!!!!」

「それ、今入れたばっかりだから…笑」



いつも通り、何一つ変わってない照史くん

そんな姿に、ほっとした





「まあ、今日ここに来たのは…」

「うん」

「………おせっかい焼きに来てん。笑」

「…………」

「ほら、人望が厚くて面倒見が良いことで有名やん?俺!笑」





インターホンが鳴って

玄関のドアを開けて、照史くんがいた時


びっくりしたけど、でも嬉しかったよ

家に来てくれた理由だって、すぐに分かった





「………ありがとう、」

「いや、俺が勝手にやってるだけやねんから。笑」





照史くんには、いつだって救われてる

いつも心配かけて、迷惑かけて、ごめんね?




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ゆみ(プロフ) - 私黄色ジャス民なんですが、もう淳太くんが可愛くて可愛くて溜まりませんでした!!兄組尊いし好きだしキュンキュンするし、もう大好きです!!これからもお話楽しみにしています!頑張ってください♪ (2018年4月20日 23時) (レス) id: 8229b42ff8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - ドキドキキュンキュンしながら読ませてもらいました!これからもがんばってください! (2018年4月9日 22時) (レス) id: 00432fd625 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - 楽しかったです!これからも頑張ってください。 (2017年7月15日 18時) (レス) id: 78c85f2f85 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽琴 - 初めまして。この小説、始めて読ませて頂きました。…とっても楽しいです♪…これからも頑張ってください! (2017年4月21日 11時) (携帯から) (レス) id: 5e6fee981d (このIDを非表示/違反報告)
スミレ(プロフ) - 優子さん» はじめまして!なんと嬉しいお言葉…ありがとうございます(T_T)この続きの番外編の淳太くんと、リボン結びという淳太くんのおはなしを今は連載しています!機会があれば是非(^^)この作品と出逢って頂き、本当に感謝です。ありがとうございます!! (2017年4月21日 10時) (レス) id: 982782de36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スミレ | 作成日時:2017年3月6日 23時

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