彼氏の淳太くん【黄】

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『…………んん、…』





あ、起きそう





『……………』





ふふ、また寝ちゃった





『……………んー、…』





あ、今度こそ起きる？





淳太くんの寝顔を見つめて

どれくらい経ったんだろう


ようやく、淳太くんが

ソファの上で もぞもぞと動き出して

かわいい寝顔が、何だかどんどん

しかめっ面みたいになってきた





『………ん、……ん？』





大きな目が、ぱちっと開いた





「………おはよう。笑」

『…ん、…おはよぉ…』





寝起きの喋り方、相変わらず可愛い

なんかもうさっきから、ひたすら可愛い





いつもより、とろんとした目を

ごしごし、と擦りながら


よいしょ と、起き上がった





そして、ソファの下に座っている私を見て







『…………ん？』





と、首を傾げた





『………あ、……やってもーた…』





どうやら、ベロベロに酔っ払っていたものの

自分がやったことの記憶はあるらしい





『………あったま、いたい』

「お水飲む？」

『…………んー、…』





勝手に借りるのも、ちょっと気が引けるけど

まあでもこれは、緊急事態ってことで


キッチンに行けば

お水もコップもあるかなって思って



「ちょっと待っててね」と、立ち上がると





『………いやや、』





と、腕を掴まれた





「え？」





更に、掴まれた腕を引っ張られて

いとも簡単に、淳太くんの腕の中





『………A、』

「……な、に？」




…………あ、お酒のにおいする





『すき』

「………うん、」





…………寝起きの淳太くんは、いつもよりも

３割増くらい、あったかいなぁ





よしよし、って

抱き締めながら、私の頭を撫でる



淳太くんに、こうやって

頭を撫でられるのが、たまらなく好きだったりする





『……A、』

「ん？」

『………めっちゃすき』

「……うん、笑」





寝惚けてるのか、なんなのか

いつもよりも、ふわふわした喋り方





「……淳太くん、」

『……んー？』

「…………わたしも、好き」

『……しってる』





はぁ、たまらなく愛おしいです





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