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次の日、ついにその時間はやってきた。
フレッドとジョージは教室の後ろの席を取り、何をしても見つかりにくいように準備する。
｢開くぞ｣
フレッドは静かにそう言ってローブのポケットに手を入れて地図を机の上に広げる。
教室に入る前に、Aの名前が1人分だけだったのは確認済みだ。
だからその地図の中にAの名前が3つもあることはどう考えてもおかしなことでしかない。
フレッドはそのおかしな現象をきのうも見たが、ジョージは地図とフレッドの顔を何度も見比べた。
｢どうする？｣
｢確かめに行くしかないだろ！｣
興奮気味のジョージの言葉を聞いて、フレッドは時計と地図を交互に見る。
｢抜け出すしかないよな。けどあんまり早く出て廊下でほかの先生に捕まっても困る｣
｢10分前だと早いかな･･･。ここから走って近い教室は･･･｣
地図が正しければAは今、占い学、マグル学、数占い学の教室にいるはずだ。
授業が終わる5分前には抜け出してAを捕まえる作戦に決めた2人は、別れてマグル学と数占い学の教室に走ることにした。
｢罰則は決定だろうな｣
｢仮病に使えるグッズとかどう思う？｣
｢いいなそれ！熱が出たり、鼻血が止まらなくなる！｣
｢吐き続けたりな！｣
｢アイデアがあっても資金がな･･･｣
｢作りたい物だけが増えるな･･･｣
小声でアイデアを出し合って笑うが、そのうちそれは溜息に変わる。
現実に戻ろうと時計を見ると、間もなく授業終了の5分前だ。
｢さぁ、そろそろ行くか｣
｢先生！お腹が痛いので医務室に行きます!!｣
2人は勢いよく立ち上がりフリットウィックの言葉も無視して教室を飛び出すとすぐに二手に別れる。
ジョージとは反対の方を向いたフレッドは、数占い学の教室目掛けて走った。
数占い学の教室は廊下から中を覗けるような窓もないので、フレッドは授業終了までの数十秒を教室の後ろの扉の前で待つ。
その内に教室から出てくるAとハーマイオニーが、眉間に皺を寄せながらこちらに歩いてきた。
｢･･･フレッド授業はどうしたの？｣
｢途中で抜けた｣
｢私達急いでるの！行くわよ!!｣
｢グレンジャー！｣
手を引っ張られて走って行ってしまったAとハーマイオニーの後ろ姿を見ながら、フレッドは楽しそうに顔を歪ませる。
｢あれは間違いなく黒だな｣
追いつくことは簡単だが、ひとまずジョージと答え合わせをしようとフレッドもその場を離れた。
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しらたまコ(プロフ) - ももさん» すごく嬉しいお言葉ありがとうございます😭💓ですよね！ハッピーエンドがいいですよね😂きっとそうなります！ (2021年10月31日 19時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - フレッド夢はあまり見ないので楽しく読ませてもらってます！続きが楽しみです🥰できれば、ハッピーエンド希望です😢 (2021年10月24日 22時) (レス) id: b1f2f46f6f (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます！フレッド夢って数少ないんですか…!?今のところ週1更新の予定なので…待ってていただければ嬉しいです！ (2021年10月21日 1時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 数少ないフレッドの夢小説の中でもめちゃめちゃ好きです、、 続きが楽しみです (2021年10月18日 0時) (レス) @page3 id: 532f7d93b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年10月17日 20時
