Lullaby ページ30
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｢終わった･･･｣
夜の女子寮の一室で、Aとハーマイオニーの溜め息が重なった。
それぞれのベッドの上には、終わったばかりの宿題の全てが積み上げられている。
｢10教科全部で宿題が出るのはキツい･･･。ねぇ、3時間くらい戻って余分に寝るのは･･･だめよね、分かってる｣
｢いい？逆転時計はマクゴナガル先生が魔法省から私達のためにわざわざ借りてくださった物よ。どうしてだか分かる？全ての教科を学ぶためであって、昼寝をするためではないわ｣
｢分かってる、ごめんなさい。冗談でももう言わないわ｣
ハーマイオニーにきつく睨まれてAは自分の首からかかっている物を手に取った。
手の中の逆転時計を握ってAは重たい息を吐く。
ことの始まりは2年生の終わり頃、3年生から増える教科を全て学んでみたいとマクゴナガルに言ってみたのが始まりだった。
Aはそうできたらいいなぁ、くらいだったがハーマイオニーはもっと熱心にそれを望んでいたのでマクゴナガルが魔法省からこの時計を借りてきた時には驚いた。
｢でもまだ新学期が始まって2ヶ月もたってないのに疲れがすごいの･･･｣
｢明日は初めてのホグズミードよ、それを楽しみに頑張りましょう｣
｢え？もう宿題終わったじゃない？｣
｢早く終わった時間を来週の予習に回すのよ！｣
｢･･･私ちょっと下で休憩してくるわ｣
｢･･･10分だけよ｣
｢はい｣
厳しいハーマイオニーに、泣きそうな顔でAは頷く。
それでも10分の休憩を入れてくれた優しさに感謝しながら、Aは談話室に急いでおりてソファに座るフレッドを見つけると後ろからその首に飛びついた。
｢A!?｣
フレッドのうなじに額をこすりつけているAをジョージが呼ぶ。
飛びつかれたフレッドは突然の出来事に驚きすぎて声も出なかった。
｢心臓が、止まると、思った｣
｢2秒は止まってたぜ｣
Aがフレッドとジョージに挟まれてソファに座る頃には、やっとフレッドも喋ることができたが、リー・ジョーダンにゲラゲラと笑われる。
それを軽く睨んでから、フレッドは自分の腕に顔ごとしがみついているAを見た。
｢どうした？｣
｢ハーマイオニーが勉強の鬼になった｣
｢グレンジャーはいつもだろ？｣
｢･･･そうだった｣
｢退治する？｣
｢私に休憩をくれる天使だからそれはしないで｣
｢言ってることがメチャクチャだぞ｣
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しらたまコ(プロフ) - ももさん» すごく嬉しいお言葉ありがとうございます😭💓ですよね！ハッピーエンドがいいですよね😂きっとそうなります！ (2021年10月31日 19時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - フレッド夢はあまり見ないので楽しく読ませてもらってます！続きが楽しみです🥰できれば、ハッピーエンド希望です😢 (2021年10月24日 22時) (レス) id: b1f2f46f6f (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます！フレッド夢って数少ないんですか…!?今のところ週1更新の予定なので…待ってていただければ嬉しいです！ (2021年10月21日 1時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 数少ないフレッドの夢小説の中でもめちゃめちゃ好きです、、 続きが楽しみです (2021年10月18日 0時) (レス) @page3 id: 532f7d93b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年10月17日 20時
