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まだ少し潤んだ瞳のまま体を離すと、ミーシャはAにも同じようなハグをしてからその場を離れていく。
フレッドはやっと緊張から解き放たれて、安心しきったように息を吐ききった。
｢パパがあなたを認めた｣
Aは嬉しそうに顔をほころばせて、フレッドの腕にしがみつく。
｢嫌われないでよかったよ｣
心からそう言って振り返ると、離れたところから見ても分かるくらいに話の弾んでいるトニーとアーサーが見えた。
｢俺より親父のほうがおじさんと仲良くなってたな｣
｢おじさま、パパにフクロウ便の使い方教えてたわ｣
クスクス笑いながらAはトニーとミーシャが帰った後もずっと上機嫌だ。
フレッドとダイアゴン横丁に出かけ、ウインドウショッピングを楽しんだ後に、テラス席でアイスクリームを食べながらエジプトの土産話と一緒にガラスの香水瓶をお土産にもらった。
｢アッチの定番土産で悪いんだけど｣
｢きれい｣
｢前に赤が好きって言ってただろ？｣
｢えぇ、覚えててくれて嬉しい｣
手のひらにおさまるサイズの香水瓶は、深い赤色のボディに金で繊細な模様が描かれてある。
好きな色なんて、いつのどの会話だったかAも正確には覚えていないが、フレッドが考えて選んでくれた物なら何でも嬉しかった。
｢他は？見たいところある？｣
｢教科書買いに行ってもいい？｣
｢まだ揃えてなかったのか？｣
驚いた顔のフレッドにAはひとつ頷くが、その後に言った言葉に更に驚いた顔をされた。
｢数占いと、マグル学の教科書買うの忘れてたの｣
｢マグル学!?マグルなのに？｣
｢うん、面白そうじゃない。魔法使いから見るマグルの世界って｣
｢･･･ホグワーツ満喫してるな｣
呆れた顔を見せたフレッドにAは笑う。
店を出るとどちからともなく手を繋いで歩き出した。
書店に着くと新学期前日のせいか、人も少なくお目当ての教科書はすぐに買うことが出来た。
教科書とは別のコーナーで本棚を眺めているフレッドに、声をかけようとしたAを他の声が引き止める。
｢やぁ、元気だった？｣
｢セドリック！偶然ね、もちろん元気よ｣
｢よかった。似てるな、と思って声をかけたんだけど｣
｢他に誰か間違える人がいるの？｣
｢違うよ、夏休みの間にまた綺麗になってるから。もしかしたら別人かもって｣
からかうように聞いたAは、セドリックからの褒め言葉に思わず照れてしまう。
そのあどけなさにセドリックは微笑んだ。
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しらたまコ(プロフ) - ももさん» すごく嬉しいお言葉ありがとうございます😭💓ですよね！ハッピーエンドがいいですよね😂きっとそうなります！ (2021年10月31日 19時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - フレッド夢はあまり見ないので楽しく読ませてもらってます！続きが楽しみです🥰できれば、ハッピーエンド希望です😢 (2021年10月24日 22時) (レス) id: b1f2f46f6f (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます！フレッド夢って数少ないんですか…!?今のところ週1更新の予定なので…待ってていただければ嬉しいです！ (2021年10月21日 1時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 数少ないフレッドの夢小説の中でもめちゃめちゃ好きです、、 続きが楽しみです (2021年10月18日 0時) (レス) @page3 id: 532f7d93b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年10月17日 20時
